タイトルなし
こんにちは。だっちょです。
今回超がつくほど私的な記事を書きます。
悪意すら感じられる文面もあるかと思いますが、一個人の戯言にすぎないのでもし一字一句逃さず読んでしまった方…悪しからずです。
え~この前けやき広場のビール祭りが終わりビールシーンもいつもどおりの平穏を取り戻しているのではないでしょうか。
ただ個人的にはどうしても煮え切らない想いがあるのです。
それは以前から年に一度くらいある疑問がたまってしまったのでいいかげん書くにいたった訳です。
どこかでちゃんと吐き出しておきたかったので。
まずトランスポーター×雑穀×だっちょのコラボレーションビールとして出品されていたビールを覚えているでしょうか?
正式名称としては「MAD SCIENTIST Apple Ginger Weizen」というビールです。
まずこのネーミングを付けてくれたのはトランスポーターです。僕が付けたわけではないのですが、大前提としてビールにふさわしい名前を付けてほしいという願いがありました。
アップルジンジャーヴァイツェンではなくマッドサイエンティストという名前でこのビールが知られてほしい…というのはビール造りというものはアートであり作品なのであって、ただどういうビールかを説明するだけの名前では飽き足らないと感じるからです。
といういきさつがあるからこそ、Tシャツをつくってみたり、イベントをやってみたりと様々なアプローチもあったわけです。
という前置きがあってからの本題ですが、けやき広場のビアバディブースにこんなビールがありました。
Mad Scientist 55Hops IPA。
あれ?一緒じゃん。
もろかぶりしてました。
Mad Scientistなんていう言葉はトランスポーターだけの言葉でもないしありふれた名前かもしれませんがこういうかぶり方があると少し疑問に思うのです。
トランスポーターコラボビールのことは誰もが知ってて当然…なわけはないのでちゃんと意図があってつけられた名前なのだと思うのですがこんなにピンポイントでかぶるかな?どうしてかな?
というただの疑問です。
でもよくよく考えてみるとトランスポーターブースではマッドサイエンティストのシャツを盛大に販売していましたが、雑穀ブースではたしかその言葉はなく、アップルジンジャーヴァイツェンという名前で販売していたのでどちらかと言えばこちら側に感覚のずれのようなものがあったという見方もできるのでそれについては今後もしまた造る機会があればもっと積極的にお話などもしたいなと思います。
単に僕がツイッターでMAD SCIENTISTという名前を前面に押し出して告知してしまったので間違えて飲まれた方がいたかな~なんて。
どっちにしてもこちらが悪し。すみません。ただの疑問をちょっぴり大げさに、そしてマッドサイエンティストというビールが如何なるものかを交えて書いてみました。
ということでこれにて序章は終わりです。
次に。
僕は素人なのでビール醸造のレシピをプロ目線で考えることはできないのですが、そもそもアップルとジンジャーとヴァイツェンの組み合わせを提案したのは何をかくそう自分なのです。
経緯をお話しますと、アメリカンビールが好きでアメリカ中を飛び回っていた時に僕の舌を刺激するとある飲料と出会いました。
結果的にそれはビールではなかったのですが、アップルのフルーティさ、ショウガのスパイシーさが衝撃的な炭酸飲料でした。
もしこの味わいを残したままビールとして造るなら…嫌いだけどヴァイツェンじゃないかな~なんて思いながら飲んでいた記憶があります。
これまた私的な話ですが、僕はヴァイツェンが苦手です。たいてい飲むのを避けます。
が、雑穀工房のヴァイツェンだけは苦手な要素がなく好んで飲んでいるので、もしビール醸造するならヴァイツェン、しかも雑穀工房がいいなって。
そこでトランスポーターから雑穀工房とのコラボレーションの話を頂いて真っ先にアップルジンジャーヴァイツェンを造りたいと提案したのです。
当事者以外にはわからない感覚だと思いますが、僕にとってアップル×ジンジャー×ヴァイツェンという組み合わせには自信がありましたし、思い入れがあります。
一応他のブルワリーが同じようなことをやっていたらアイデアを却下しようとも思ったので下調べは一応しました。
それが2013年3月くらいの事。
同年2013年11月ころ、あるビールがビールシーンに出回った事を覚えていますか?
アップルジンジャーIPA。
あくらビール、福島路ビール、いわて蔵ビールがコラボレーションしてつくったビールです。
あ、あ、アップルジンジャーですか??
…どうリアクションして良いかわからないです。
この記事を書くにあたり情報を掘り出してみたのですが、このような説明文を見つけました。
「今回、福島路ビールのリンゴをしようしたフルーツビールの醸造技術。あくらビールさんのアメリカンなビールを醸造する技術。いわて蔵ビールのIPAの技術や地場産品を使用する技術。こんなことを掛け合わせて、アップルジンジャーIPAを醸造することになりました。」
一部抜粋です。
やっぱりどうリアクションして良いのかわからないのです。
三者のコラボレーションという点、アメリカンな味わいという点、そしてなによりアップルジンジャーという名前。
ここまでかぶりますかね?
ちょっとした敵対心を感じてしまったため僕はこのビールを飲んでいません。
ほんとただの妬みなのでしかないのでしょうけど…どういう気持ちでそのビールを受け入れたら良いのかわからなかったので。
そんな想いもありましたという事を吐き出したかっただけです。
そして最後に。
もうここまで来たら書いてやろうと思っていることがあるのでついでに書きます。
いや、ついでではありません。これがこそ一番言いたいことであり共感してほしいこと。
本当は書くつもりなかったのですがこういう機会でないと言えないことなのでもうしばらくおつきあい下さい。
あくらビールが過去二年間にわたり発表したあるビールについて怒ってます。
デスメタルIPA。
飲んだ方も多いのではないでしょうか?
日本においてこの前衛的なネーミングセンスのビールがなぜ発売されることになったのか。
そのきっかけは某バースタッフの何気ない一言から始まっています。
ブリュードッグのパンクIPA、ハードコアIPAがあるからデスメタルIPAもあると面白いよね~という発言に食いついたのがあくらビールです。
すごく軽いノリだったことを覚えています。
ビール界において軽いノリで面白いことにチャレンジする姿勢、柔軟な思考はとても重要なのですが…
時として軽いノリは悪ノリになります。
そもそもデスメタルだなんて言葉を聞いて一般の人が何をイメージするでしょう。
何それ?どんな物かもわからないよ。って言ってくれるならまだマシですが…映画化もされたあの有名なギャグ漫画のことを想像する人っていませんか?
一般の方にとってみればデスメタルなんてオタク文化の一部にすぎないかもしれませんが、僕はデスメタルバンドをやっています。
そのバンド活動として日本だけでなく海外でも公演を行い、行く先々で同じ音楽を愛する仲間とふれあい、デスメタルが好きなブルワリーにも足を運びCDをプロモーションしたり親交をふかめています。
とにかくまじめにデスメタルをやっています。
それをギャグ漫画と一緒にされるなんてまっぴらごめん。まさに怒りなんです。
と、この時点ではあくらビールがどのくらいまじめにデスメタルを意識したのかはわからないのですが、いざ発売されてみるとやっぱりいたんです。
あのギャグ漫画のキャラクターを宣伝のモチーフにするバーが。
デスメタルしらないやつがそういうことするのはもはや当たり前のことなのでバーは悪くないのですが、本物のデスメタルが好きで意識したビールならばそういう売り方に抗議するのが当たり前だと思いませんか?
実際抗議をしたのかはわかりませんがその記事が消されていないことなどを考えるとやはりあくらビールが考えるデスメタルにそこまでの思い入れはないという結果なのだと思います。
だから僕はそのビールを飲んでいませんし、知人には飲むべきでないと伝えています。
飲んだらその時点でそのビールをサポートしていることになるので。
他の人が好きなビールをどう選ぶかなんてどうでもいいことではあるのですが、味以外の面においても本物のこだわりを感じないビールはサポートしないと決めています。
たまたまデスメタルっていう僕にとってピンポイントな事例ではありましたが、もしみなさんが人生をかけてもいいと感じているものを冒涜されたものが巷で流行ったりでもしたらどう思いますか?
だまって見ていられますか?
ということなので現状が続くのであればデスメタルIPAはリリースされても興味を持つ事ができませんし、また悪意のある宣伝などで本物のデスメタルが汚れるならば再度吠えるまでです。
私的な怒りばかりで申し訳ないですが以上です。
だっちょ