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「毎日飲みたいビール」の答えの一つがセゾン

大山Gビール「Saison」/いわて蔵ビール「ジャパニーズハーブエール山椒」Shiga Kogen Beer「House Saison」/
京都醸造/奈良醸造「FUNCTION」

毎日飲みたいビール。その答えの一つがセゾンだ。

クラフトビールを飲み始めた頃、多くの人はホップに魅了される。

IPAの苦味。

ヘイジーIPAのトロピカルな香り。

ダブルIPAの圧倒的な存在感。

しかし、ビールを飲み続けるほどに気付くことがある。

「毎日飲みたいビールは別にある」と。

その答えの一つがセゾンだ。

ベルギー南部の農家で生まれたセゾンは、本来、農作業の合間に喉を潤すためのビールだった。

派手さではなく飲みやすさ。

刺激ではなく奥深さ。

そして何より食事とともに楽しむことを前提としている

だからこそ今、日本のクラフトビールシーンでもセゾンが再び注目されている。

今回はTransporter編集部が選ぶ、日本を代表するセゾン5選を紹介したい。

いまさら聞けないクラフトビール基本の「キ」

「Saison/フランス語で「季節」」とは、ベルギー南部で伝統的に造られているビールのスタイル、夏に飲むために冬の農閑期に仕込まれたビールです。1844年から造られている伝統的なセゾンがあります。そのビールが 〈Saison DuPont Beer〉と言うビール。詳細はhttps://beerconnoisseur.com/beer/brasserie-dupont/saison-dupont/をご覧ください。

いわて蔵ビール  1918年(大正7年)創業の老舗蔵元「世嬉の一酒造」1995年に立ち上げたクラフトビールブランド

このビールを単なるセゾンとして語ることはできない。
岩手の風土。
日本の食文化。
そしてクラフトビールの自由な発想。
そのすべてが詰まっている。
山椒が持つ爽やかな柑橘香。
心地よいスパイス感。
ドライな飲み口。
ベルギーで生まれた農家のビールが、日本に渡り、日本独自のスタイルへ進化した象徴的な存在である。
まさに「ジャパニーズ・セゾン」と呼ぶべき一杯だ。
奈良醸造
日本の新世代クラフトビールを代表するセゾン。
奈良醸造らしい自由な発想と繊細な設計が共存している。
酵母由来のフルーティーな香り。
軽快な酸味。
柔らかな口当たり。
クラシックなセゾンを尊重しながらも、現代的な感性で再構築された一杯だ。
「セゾンは古いスタイル」というイメージを覆してくれる。
大山Gビール
鳥取の名ブルワリーが造る、食中酒として完成されたセゾン。
華やかさを追求するのではなく、料理との調和を大切にしている。
魚介類。
焼き鳥。
和食全般。
どんな料理とも自然に寄り添う。
ベルギーの伝統を理解しながら、日本の食文化に落とし込んだ秀逸な一本だ。
飲み終えた時に感じるのは派手な印象ではなく、「また飲みたい」という気持ちである。
Shiga Kogen Beer
日本のセゾン文化を語るなら、このビールは外せない。
志賀高原ビールが長年造り続けてきた代表作のひとつ。
ベルジャン酵母由来のスパイシーな香り。
ほのかな柑橘感。
そして驚くほどドライな飲み口。
派手なホップに頼らず、発酵そのものの魅力を最大限に引き出している。
グラスを重ねるごとに美味しくなる。
そんな不思議な魅力を持った一杯だ。
日本におけるセゾンの教科書と言っても過言ではない。
京都醸造
京都醸造が長年取り組んできたベルジャンスタイルの代表作。
春夏秋冬シリーズの中でも、この「春」は特にセゾンらしさが際立つ。
爽やかな香り。ドライな飲み口。そして繊細な余韻。
京都らしい上品さとベルギービールへの深い敬意が感じられる。
日本のセゾン文化を語る上で欠かせない存在だ。

なぜ今、セゾンなのか

アメリカでもヨーロッパでも、近年はラガーやセゾンが再評価されている。

理由は単純だ。

飲み疲れしないから。

そして料理とともに楽しめるから。

クラフトビールは時に新しさを追い求める。

しかし本来は地域の暮らしの中にある飲み物だった。

志賀高原ビール。

大山Gビール。

奈良醸造。

京都醸造。

いわて蔵ビール。

この5つのブルワリーに共通するのは、流行を追いかけるのではなく、自分たちの土地や文化をビールで表現していることだ。

セゾンは決して派手なスタイルではない。

だが、その土地の個性やブルワーの思想が最も表れるスタイルの一つである。

IPAの次に何を飲むべきか。

もしそう聞かれたら、Transporterは迷わずこう答える。

「セゾンを飲んでほしい。」

そこにはクラフトビールの原点と未来、その両方が詰まっている。

※このテキストは編集部が原稿を構成しています。写真や資料の引用についてはその引用先を明確にして、細心の注意を持って情報を取り扱っていますが、不備な点等 ございましたら何なりとご一報ください。訂正、又は削除致します。