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不定期に連載している〈Beer is Media〉は独自の視点でビールを読み解く「ビールメデイア学」。一杯のビールが世界の見え方を変え、世界の出来事がまた美味しい一杯へとつながっていく―

今回 ご紹介するのが こちらの一冊『発酵野郎!』です。

著者は自らを『発酵野郎』と呼び、自社のサイトのトップページには「ビールの世界を面白くする」と言うメッセージが大きく掲げられています。

ビールの世界を面白くさせる一丁目一番地は「研究開発型ブルワリー(Research and development brewery)」であることでしょう。『微生物と遊びたい。』と言う鈴木成宗社長はその“遊び”も本気です。

写真提供:ISEKADO

自ら、三重大学大学院(https://www.mie-u.ac.jp/academics/)に進学し、2017年 野生酵母の研究で博士号を取得。さらに博士号・修士号を持つ社員を採用し、科学的アプローチをビール事業の中核に据えています。 これは 真の変革は常に科学技術の大きなイノベーションととも訪れてきたという社主の本質によるもの。その社主こそ、本著の著者鈴木成宗氏で鈴木氏が代表を務める角屋の創業は1575年、織田信長(1534-1582)が活躍していた天正年間です。

1575年は「長篠の戦」(三河国:現在の愛知県)が起こり、織田信長・徳川家康連合軍が武田勝頼率いる武田軍に圧勝、信長による“天下一統”へ向け、動きが加速した年でした。 

創業時は餅屋 1923(大正12)年には醤油や味噌の醸造。そして 現当主の鈴木成宗氏はビール業と、歴史を繋いできました。

概要:新潮社/2019年刊

著者:鈴木成宗

要旨:戦国時代創業の老舗餅屋から始まった快進撃の原動力は、幼い頃からの「微生物」好きだ。伊勢の森で野生酵母を採取、単離し、ビールに仕上げる途上で博士号まで取得する情熱と凄腕ぶり―とは裏腹に、失敗続きのトンネルを抜けたのは40代になってから。好きこそものの上手なれ!これぞ「研究開発型」人生、新たな働き方のかたち。研究開発型発酵が生み出す、超遠回りサクセスストーリー!

目次(「BOOK」データベースより)

1章 餅屋で終わってたまるか
2章 ビール造りの天国と地獄
3章 ビール・サイエンスラボを目指す
4章 無限の酵母愛を胸に
5章 50歳にしてやっと自分も発酵してきた
6章 伊勢をもっと発酵させてやる
7章 こんな奴が成功しているクラフトビール界
8章 日本のクラフトビール新時代に
9章 オレ流発酵組織論
番外編 クラフトビールの愉しみ方

酵母好きからスタートしたというビール作り、本の前半三分の一くらいは“酵母愛”の話

日本人の総氏神「天照大御神」(あまてらすおおみかみ)を祀る「伊勢神宮」の神域で採取した酵母を用いて発酵させたビールも醸造している

天然酵母は、ビール造りによく使われる酵母とちがって扱いが難しく、通常はほとんど使われることがないらしいが、それをゲノムレベルで分析して ビールに使用している

伊勢神宮の「倭姫宮」にある椎の木から採取した酵母は野生酵母「KADOYA1」で結実する。

根拠のない自信でビール作りに突き進む原動力は、お見事というしかありません

「ビール世界一を目指すために、まずしたことは、ビールの審査員になること」。

これはユニークです。

しかし、学生時代の空手で培った気合と根性だけで軌道に乗るほど、ビール事業は甘くなかった。

数々の挫折や恩人からの叱責、改善を重ねるうちに「クラフトビール造りの醍醐味は何度でも失敗できること」に気がつく

以上感想文でした。

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「ビールの世界を面白くする」ために宇宙の世界(マクロな世界)と酵母菌の世界(ミクロな世界)を遊ぼうとするISEKADOが見据えるのは酵母への敬意が、最先端学と結びつき、次の100年のビール史を変えると言う信念です。

ISEKADOの原点は、社長・鈴木成宗が自らを呼ぶ「発酵野郎」という言葉に込められています。

酵母というミクロの世界がビールという壮大な宇宙に挑戦しているように映ります。

土地の野生酵母で醸す「地ビール2.0」プロジェクトを始動しました

ISEKADOは、その土地に自生する野生酵母でビールを醸す「地ビール2.0」プロジェクトを始動しました。地域の果物やホップといった副原料だけではなく、草花などから採取する酵母で土地の個性を表現する取り組みです。これまで培ってきた野生酵母の分離・培養・発酵制御の技術を、OEM醸造パートナー事業「テロワールプラン」として、企業・自治体・大学の皆さまに開放していきます。

※この 【NEWS】はISEKADOサイトから引用しております。

詳しくはOEMプランを参照ください。

https://oem.isekado.co.jp

July  Beer Calendar

グラスを置く間も惜しい 夏のための一杯

Citra×Nelson Sauvin
夏のためのSession IPA

【限定】アンチグラビティ

ISEKADO

ホップの香りは妥協せず、ボディと余韻は軽く…その難しい両立に試行錯誤の末に辿り着いたのが、エール酵母をやめラガー酵母であるW34/70を採用するという選択でした。
ラガー酵母らしいクリーンな発酵でオフフレーバーをほぼ出さず、ホップはCitraとNelson Sauvinの2品種をメインに香りづけしました。副原料は一切なし、IBUを30に抑え透明な外観と軽やかなボディで、コンセプトの「無重力」を体現しました。

※このテキストは編集部が原稿を構成しています。写真や資料の引用についてはその引用先を明確にして、細心の注意を持って情報を取り扱っていますが、不備な点等 ございましたら何なりとご一報ください。訂正、又は削除致します。