
29 July 2026 vol.178
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新連載は「クラフトビールと旅」
新連載を計画中です。そのタイトルは「クラフトビールは人生の道標(みちしるべ)」です。編集長の田嶋が紹介する 海外の旅がとても人気が高く、その人気にあやかろうとする国内版旅の連載です。
これはお気づきの方も...と思いますが 「旅は人生の道標」(LIFE IS A JOURNEY TOWARDS THE GUIDING LIGHT)」は、ハリウッド ランチ マーケット(HOLLYWOOD RANCH MARKET)を象徴するメッセージから頂いています。「ハリウッド ランチ マーケット」(通称“ハリラン”/創業は1979年)は日本でアメリカンスタイルをいち早く取り入れ、独特の世界観で異彩を放つ孤高のブランドです。

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その1回目の旅の目的に選んだのは横須賀です。
目的地は異国情緒溢れる 港街、横須賀、 YOKOSUKA
東京湾の美しい海岸線に抱かれる横須賀には一時期 よく通った。大正13年から続く老舗創業100年の製パン工場があり、コンサルタントをしていたからだ。時期的に横須賀にクラフトビール会社が増えている時期とも重なり、そこにも良く足を運んだ。
そして横須賀と言えば 海軍カレーやカレーパンが人気だが、個人的には スカジャン。「ペラペラなジャケットなのに どうして そんなに高いの?」とあまり周囲のウケは良くなかったが 〈好きに理由がなく〉よく 着ていた。
そのコンサルティングをしていた会社の三代目から 「クラフトビール好きにはたまらない店が横須賀にオープンしました」と聞き、気になっていた。
米軍基地がある土地柄、横須賀にはアメリカンカルチャーと相まった独特な空気が流れている。また、潜水艦を間近で見ることができるのは広島県呉市と神奈川県横須賀市だけ。

横須賀と聞くと なんとなく「遠い」と言う声を耳にする理由の一つがこの いかにも 独特な空気のせいだと思っている。隔世感が距離以上に遠く思わせているだけで、実際はそれほど遠くはない。
京急品川駅から京急汐入駅まで 直通で1時間 駅を降りて1分(いや30秒)、会社終わりでも 十分 クラフトビールを堪能できるし、帰りの電車はほぼガラガラ。眠っていても、品川まで送り届けてくれる
訪れたのは〈seven〉オープンは2024年6月。道路に面した広い窓から見えるカラフルな缶で埋め尽くされた冷蔵ケースとタップ&カウンターが設置されているというミニマム&シンプルなレイアウトが美しい。

統計的に「一番好きな数字」として世界中で最も選ばれているのはダントツで「7ーseven」。
幸運の数字:ラッキーセブンとして世界共通で大人気
宗教・歴史的背景:キリスト教における「神が世界を創造した7日間」など、歴史的に神聖な数字とされてきた。
心理的な偏り :人は無意識に「1〜10」の中から数字を選ぶ際、真ん中の「5」を避け、両端でもない「7」を選ぶ傾向があることが統計的に証明されています。
店主の山田大雅さんに「売れ筋」を訊いてみる。
seven 店主山田 大雅さんがセレクトするこの夏お勧めのBEST-7(seven)
この夏おすすめしたいビールを考えた時、真っ先に思い浮かんだのは「モダン」なサワーエールでした。
乳酸発酵による爽やかな酸味が特徴のサワーエール。実はその歴史は非常に古く、ビールのルーツのひとつとも言える伝統的なビアスタイルです。
伝統的なサワーエールは、長期熟成や自然発酵など、時間と手間をかけて造られるものが多く、その奥深さは大きな魅力です。その反面、ボトル販売が中心であったり、価格帯が高めであったりと、少しハードルを感じる存在でもあるかもしれません。
だからこそ、造り手や売り手がその特別な文化や価値を適切に伝えていくことは、とても大切なことです。
一方で、近年はクラフトビールらしい自由な発想から、サワーエールもまた新たな進化を遂げています。伝統的なサワーエールが発酵や熟成による複雑な味わいを追求してきたのに対し、モダンサワーエールはフルーツやホップ、副原料を巧みに組み合わせることで、現代ならではの豊かで精度の高い表現を生み出しています。
今回は、夏にぴったりの肩肘を張らずに楽しめるモダンサワーエールをフォーカスします。
Collective Arts – Pineapple Yuzu Sour

ハイクオリティで安心感のあるサワーエールを醸造するブルワリー。”Guava Gose"や"Jam Up The Mash"などの名作もあり悩みましたが、今回はパイナップルと柚子を使用したこちらをセレクト。
ピニャコラーダを思わせるトロピカルなニュアンスに、柚子の爽やかなアクセントが加わった完成度の高い一杯。6.7%という高めのアルコール度数にも納得のできる味わいの密度。
Burley Oak – J.R.E.A.M Carrot Cake Cheesecake

スムージーサワーエールというジャンルに大きな影響を与えたであろう「J.R.E.A.M」シリーズの一本。
キャロットジュース、オレンジ、ジンジャー、クリームチーズ、シナモン、バニラ、ダークブラウンシュガーを使用し、その名の通りキャロットケーキチーズケーキを表現。
意外にもスッキリとした味わいで、テクスチャ(texture/物体の表面が持つ質感や手触り、肌触りのこと)も意外なほどさらっとしている。甘さは控えめで、デザート感がありながらドライなサワーエールとして成立している絶妙なバランス。同時期に入荷している"Brown Butter Apple Pie"も、ぜひ飲み比べてほしい一本。
33 Acres – Mezcal Gose

ライム果皮と果汁、バンクーバーアイランド産の塩を使用したゴーゼ(Gose/大量の塩とコリアンダー、そして乳酸菌を使って作られる、ドイツ・ゴスラー発祥の伝統的な小麦ビールです)を、メスカル樽でコンディショニング。
メスカル由来のほのかにスモーキーなアロマが、リフレッシングさと複雑さを絶妙なバランスで共存させている。ブルワリー推奨の、グラスの縁に塩をつけるスノースタイルで飲めば、より一層魅力的。
Brewski – Triple Berry Pie

ブルーベリー、ラズベリー、カシス、バニラを使用し、ベリーパイをイメージしたサワーエール。
アロマはバニラやベリー、チョコレートを思わせる甘やかな印象ですが、味わいは意外にもドライ。アロマでデザート感を演出しながら、飲み疲れしない絶妙な仕上がり。見た目もインパクトがあり、視覚でも楽しめる。
Bellwoods – Jelly King

Bellwoodsの代表作であり、自家培養の乳酸菌を用いたDry Hopped Sourシリーズの基本となる一本。
フルーツは使用せず、ホップ由来のフルーティな香りと乳酸菌による爽やかな酸味が、プラムやシトラスを思わせる味わいを生み出している。数あるフルーツバリエーションも魅力ですが、まずはこのベースとなる一本から。
West Coast Brewing – The Technician

ライム、シナモン、ココナッツ、カカオニブ、乳糖、はちみつ、ブラウンシュガーを使用。全ての副原料が明確に感じられる上でまとまりがあり、情報量のある複雑な味わい。温度変化によって前に出てくる味わいが変わるため、一杯を通して飽きることなく楽しめる。
Hudson Valley – Peach Silhouette

Sour IPAというスタイルにおいて最も象徴的なブルワリー。その代表シリーズ「Silhouette」の中から、地元NY産の桃を使用したアイコニックな一本をセレクト。フレッシュな桃の風味が全面に広がり、そこへホップ由来のアロマが立体感を与える。仕上がりはドライでありながら、桃のジューシーさまで存分に楽しめる。
Transporter的「seven&京急電鉄の旅」を計画してみました
18 : 05/ 京急本線快特 京急久里浜行 (乗り換えなし)
19 :03/ 汐入駅着
19:10/ seven で駆け付け一杯。

(徒歩で移動)
20:00 / 焼肉 タイガー(要予約) 駅から徒歩3分 約2時間滞在
明治43年創業の老舗精肉店「横須賀松坂屋」。 その直営焼肉店「炭火焼タイガー」何をオーダーしても美味い。コースで注文すると サーロインを店長の松井さんが自ら テーブルまで来て、焼いてくれる。
電話番号は046-821-4129で「ヨイニク」

帰り際に〈seven 〉再訪 時刻表を睨みつつ、〆の一杯
22:16 汐入発
23:06 品川着

seven
住所:神奈川県横須賀市汐入町2-41-1
アクセス:京浜急行電鉄本線、汐入駅より徒歩約1分
営業時間:
[水曜日・木曜日・金曜日]16:00〜22:00
[土曜日]15:00〜22:00
[日曜日]13:00〜20:00
定休日:月曜日、火曜日
Instagram:https://www.instagram.com/seven_yokosuka/
新しい時代の到来を告げる「聖地」の誕生
気がつけば数々の「聖地」と呼ばれる都市や店に吸い寄せられるように足を運んでいた。ポートランドやイギリスのスタッフォードシャーにある「バートン・アポン・トレント(Burton-upon-Trent)」は言うに及ばず、「ブルックリン・ブルワリー/BROOKLYN BREWER」のカウンターでビールをオーダーした時の感動や「長岡まつり大花火大会」(https://nagaokamatsuri.com/)が有名な日本一長い信濃川を右手に見ながら県道に沿うように南下すると、新潟エチゴビールの大きなタンクが視界に入って来ます。ここが日本の地ビール発祥の地に来た、ここは間違いなく日本のクラフトビールの聖地だと実感できた。1985年創業の老舗ビアパブ「麦酒倶楽部ポパイ」はクラフトビールギークにとっての紛れもない聖地だろう。
元々は宗教的な意味合いから派生し、現代では「ファンや愛好家にとって思い入れがあり、実際に訪れて体験したいと熱望される場所」 それが「聖地」の由来だ。この横須賀にできた「seven」はキリスト教における「神が世界を創造した7日間」など、歴史的に神聖な数字とされてきた「7」という名前を与えられた。もちろん いきなり聖地になるわけではない。多くのフアンがここを訪れ、気がつくと「聖地」になっていく感じがしてならない。
美しく煌びやかにビール達が鎮座する大きな冷蔵庫はさながら「祭壇」に映る。
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