30 August 2026 vol.251

日曜日は〈Beer is Media〉の日。ビールにまつわる書籍を中心にお届けします

ビールを趣味にする

さすがです。

コロナ禍で実現できなかったけど、一度、藤原ヒロユキさんと 「ビール学」を開講しようと打ち合わせをしてました。もう10年前のことです

ビール関係のメデイアを紹介するこの不定期連載コーナー。今回は昨年 発行された本をピックアップしました。

リトル・モア

ビール伝道師によるビールをとことん、楽しみ尽くす方法

ビールをとことん、楽しみ尽くす!
テレビや雑誌にひっぱりだこのビール伝道師であり、ホップ栽培家の著者藤原ヒロユキ氏が基礎知識からツウな飲み
、さらにはホップの育て方まで、大公開
究極のビール好きはここまでするのか!?
ただ飲むだけでは物足りない人、あれこれ飲んで語りたい人に向けた、最深ビールガイド。

 
180種近くあるクラフトビール、どう選ぶ?
おいしい注ぎ方・飲み方の正解は?
ビールに合う料理(ペアリング&レシピ)、全国おすすめのビアバー、ホップ栽培術まで…!
初心者からマニアまで、ゴクゴク読めば好奇心が満たされる。

 
ビールのことならなんでもござれ!
日本のビール文化を盛り上げてきた著者が、知識と経験を総動員し、自作イラストも満載でお届けする、専門的かつ超実践的ビール本。

CONTENTS

Part1 ビールってなんだろう
(原料/醸造)
⇒ 専門知識をわかりやすく解説!

Part2 クラフトビールを知る
(伝統的ビアスタイル/創造的ビアスタイル/復活型ビアスタイル)
⇒ 数多あるビアスタイル(種類)を3つに分けるのが画期的!
Part3 ビールをおいしく飲む
(温度/グラス選び/注ぎ方/テイスティング)
⇒ イラスト満載で実践的!
Part4 ペアリング・メソッド
(ビールと料理の相関関係/国合わせ・色合わせ/レシピ)
⇒ ペアリングのコツ&料理のレシピを11品紹介!
Part5 ビールをもっと楽しむ
(ビアバーの愉しみ/BEER×FASHION)
⇒ 全国のビアバー18店舗を厳選・春夏秋冬のファッション提案!?
Part6 ホップ栽培ダイアリー
(ホップ畑を作ろう ~ ホップを摘もう ~ フレッシュホップビールを楽しもう)
⇒ 京都・与謝野でのホップ栽培ノウハウを詳しく説明!
飲んで、語って、育てる。これがビール道!

読後感想文

藤原さんと言えば? 

1990年代から2000年代にかけて絶大な人気を誇った 雑誌『Free&Easy』(2016年に休刊)で藤原さんは「ビール学」なる誌上講座を思い出します

イースト・コミュニケーション

地ビール」も「クラフトビール」もまだない時代に「ビール」の美味しさだけでなく、奥深さを教えてくれました。当時のことを この本を読んで フラッシュバックしました。

藤原さんが教えてくれたのは ビールそのものと言うよりをビール介したアメリカのカルチャーだったように思います。そのDNAは本著でも確実に繋がれていて、カタログ的要素の濃い内容も藤原さんにかかると深掘り(DIG IT)になる

もちろん 自作イラストも満載

この「ビール学」には藤原氏の哲学がありました。

ビール作りを勉強する場がない。東京農大の話も出たけども、あれは明らかに日本酒のための学部なんです。

高校を卒業して、18歳の時にお酒を作る大学に入ろうっていう考えを持つ人はいない訳です。

農大の醸造学部がなぜあるかっていうのは?

日本酒の蔵の人たちがお金を出し合ってその学部を作ったからです。

要は、ご子息が通うための場所。そこでちょっとはビールの事もやってて興味を持った人もいるけども、みんな卒業したら実家に帰って酒蔵を継ぐ。じゃあ、その他に醸造学を学ぶ場所があるかというと無い。クラフトビールの作り手が横のつながりを作って、自分の縦のことだけを教えるんじゃなくて、NSC(吉本興業が運営する、1982年に創設された新人タレント・芸人養成所)のようなものを作って知識の交換や勉強をする。

もうクラフトが出来上がって30年でクラフトが生まれた時に一緒に生まれた子が大人になっているわけじゃない?

 その間に成人してクラフトビールを飲んで感動して、自分も作ってみたい、そういう人が育っていってるから、それを水平に学べるなんらかのことを作るのがね、必要だと藤原さんは語っています

あるブルワーが、「日本の醸造所は秘密が多い。」と苦言を口にしました。

とにかくレシピやテクニックを教えたがらない。

メリカやカナダは皆が醸造技術をシェアするような業界なので、相対的に美味しいビールができたり、ビールのマーケットができたりしますが、日本の文化にはそれが少ない。

「秘密主義は進歩の邪魔しかない」と藤原さんは苦言を呈しています。

そんな藤原さんの次の挑戦は京都府与謝野町で栽培するホップを届け続けるための挑戦です。その挑戦のスタートは2015年。

アジャーナリストとして、多くの醸造家とのつながりを大切にしてきた藤原さんは生産者だけでなく、飲み手もホップ産地に関われる仕組みとして、「京都与謝野ホップ株主制度」を立ち上げています。

ご興味のある方はぜひ サイトをご覧ください。

藤原ヒロユキ(ふじわら ひろゆき)

写真提供:日本ビアジャーナリスト協会

日本ビアジャーナリスト協会代表

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコのゴールド・ブルワーズ・シールなどの審査員も務める。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書に『知識ゼロからのビール入門』(幻冬舎)、『ビールはゆっくり飲みなさい』(日経BP)など。

出版社 ‏ : ‎ リトル・モア (2025/4/18)
発売日 ‏ : ‎ 2025/4/18
著 者:藤原ヒロユキ

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