
「TRANSPORTR BEER MAGAZINE」は毎日更新しています。公開時刻は毎朝9時AMが基本「ビールの朝刊」と覚えてください。この時間に読むと間違いなく朝からビールを飲みたくなりますので お気をつけください。
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Nobody Brewing
埼玉・ときがわ町の人気ブルワリー Teenage Brewing が新たに立ち上げたセカンドブランド、それが 「Nobody Brewing(ノーバディー・ブルーイング)」です。 このブランドが面白いのは、単なる“新シリーズ”ではなく、 今のクラフトビール業界そのものに対する「問い」から始まっていること。
「毎日飲める」 “クラフトビールをカルチャーとして定着させる”ためのブランド。それがNobody Brewing

Nobody Brewingとは?
Nobody Brewingは、2025年に誕生した新ブランド。 コンセプトは非常に明確です。 「クラフトビールを、もっと身近に。」 近年のクラフトビールは、 ・高価格化 ・マニア化 ・限定化 ・ハイアルコール化 が進み、“好きな人だけの文化”になりつつありました。 そこでNobody Brewingは、逆方向へ舵を切ります。 「毎日飲める」 「普通にコンビニ感覚で買える」 「難しくない」 「でも、ちゃんと美味しい」 つまり—— “クラフトビールをカルチャーとして定着させる”ためのブランドなのです。
名前に込められた意味 Nobody Brewingという名前には強いメッセージがあります。
つくるのは誰かじゃない。クラフトビール文化そのものを、みんなで育てると言う思想

「つくるのは誰かじゃない。みんなでだ。」
つまり、 “有名ブルワリーだから価値がある
「スター醸造家だから凄い」という考え方ではなく、
「クラフトビール文化そのものを、みんなで育てる」 という思想。
“誰でもない(Nobody)存在”だからこそ、 誰でも参加できる。 このネーミングには、 クラフトビールを一部の熱狂的ファンだけのものにしない、 という強い意志が込められています。
Teenage Brewingとの違い Teenage Brewing はこれまで、 音楽 ・アート ・ストリートカルチャー ・実験的IPA など、“感度の高いクラフトビール”を得意としてきました。
一方Nobody Brewingは、そのDNAを残しながらも、方向性が違います。
Teenage Brewing → “尖ったカルチャー” Nobody Brewing → “日常のカルチャー”
つまり、 「クラフトビール好きのためのビール」から 「みんなの生活の中にあるビール」へ。 この思想の転換が、Nobody Brewing最大の特徴です。
Nobody Brewingの核心は「日常性」
コンセプトの核心は「日常性」 Nobody Brewingが重視しているのは、 “驚き”よりも“継続”。
派手な副原料や極端なスタイルではなく、
・何度飲んでも飽きない
・食事に合う ・気軽に飲める
・毎週買える という「生活の中のクラフトビール」を目指しています。 これは実は、今の世界的トレンドとも一致しています。 アメリカでも近年は、 ・ラガー回帰 ・低アルコール化 ・バランス重視 へ流れが変わっています。
Nobody Brewingは、その潮流を日本で本格的に形にしようとしているブランドとも言えます。
価格設計にも意味がある Nobody Brewingは、 350ml缶で600〜700円台という、 比較的手に取りやすい価格帯を採用。 これは単なる価格競争ではありません。
「クラフトビールを“特別な日に飲むもの”から、日常へ戻す」 というブランド戦略です。 つまりNobody Brewingは、 “高級化したクラフトビールへのアンチテーゼ” でもあるのです。
代表的ビールは
- The Minimal(Pilsner)
- Nobody Brewingの思想を象徴する一本。 シンプルなピルスナーながら、 麦の旨味とホップのバランスが非常に洗練されている。 派手ではない。 でも、何度でも飲みたくなる。 “クラフトビールの原点回帰”を感じさせるビールです。

- The Glitch(IPL)
- ラガーの飲みやすさとIPA的ホップアロマを融合。 クリーンなのに香り豊か。 軽快なのに物足りなくない。 今の「ネオクラシック」な流れを象徴する一本。

Nobody Brewingが面白い理由
今の日本クラフトビール業界は、 ・高価格化 ・マニア化 ・限定競争 が進みすぎている部分があります。 その中でNobody Brewingは、 「もっと普通でいい」 と言っている。 でもそれは、 “妥協”ではなく、 “文化として根付かせるための戦略”。 これは実はかなり重要 「クラフトビールをブームで終わらせず、 日常文化にするための実験」 です。 派手さではなく、 継続性。 熱狂ではなく、 日常。 “誰か特別な人のため”ではなく、 “みんなのため”。
「TRANSPORTER」ゲストコラムもご担当頂いている本間さんによるPPODCAST番組「クラフトビール好きならだいたい友だち」にNobody Breeingのオーナー森大地さんが出演されています。ぜひこちらも併せてお聴きください。
