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「何故、アメリカでも手に入らないレアなクラフトビールが日本で手にはいるのか?」その謎を編集長田嶋s伸浩が3回に分けて訴求します

アメリカのトップクラスのクラフトブルワリー、例えば The Alchemist Other Half Brewing Fidens Brewing Co. Tree House Brewing Company 、Brujos Brewing などが、ここ数年で急激に日本へ輸出されるようになった背景には、実はアメリカ国内の“クラフトビール市場の構造変化”が大きく関係しています。 単純に「日本人気」が理由ではなく、かなりビジネス的な理由があります。 なぜ今、日本に輸出するのか?





アメリカ国内の流通が限界に来ている アメリカのクラフトビール業界は、2020年代後半に入り大きく変化しました。 以前は、 「新しいIPAを出せば即完売」 「州外進出=成功」 「全国展開=正義」 という時代でした。 しかし現在は、 IPA市場の飽和 ブルワリー数増加 ローカル消費回帰 酒販店の在庫過多 流通マージン悪化 が起きています。 つまり、 “州外に広げても儲からない” 状況になってきた。

アメリカの三層流通システムが重い アメリカは酒類流通が特殊で、 ブルワリー ↓ ディストリビューター(卸) ↓ 酒販店・バー ↓ 消費者 という「Three-tier system(三層流通)」が基本です。 しかも州ごとに法律が違う。 例えば、 NY州はOK ペンシルベニア州は難しい テキサス州は別契約 カリフォルニアは競争激化 など非常に複雑。 さらに一度ディストリビューター契約すると、 州によっては解除が極めて難しい。 つまり、 「他州展開=利益増」 ではなく、 「利益率低下+管理コスト増」 になりやすい。

3層流通制度

スリーティアーズ(Three-Tier Distribution System/3層流通制度)

1層:生産者、輸入業者、2層:流通業者(この段階で excise tax(酒税)が主に徴収される。)3層:小売業者を別々にしなければいけません。メリットは確実な規制と徴税とサプライチェーンが透明化され、偽造品の流通を防ぎ、各段階で効果的な課税が行われる。 大手メーカーの独占を抑制し、小規模なクラフトビールメーカーも平等に市場へアクセスできる。しかし、当然、担当者が多いと管理が難しくなります。

日本輸出の方が利益率が高いケースがある これは実際かなり重要です。 トップブルワリーは日本では“超プレミアム商品”として扱われるため、 高価格販売できる 即完売しやすい ブランド価値が落ちにくい ロスが少ない まとめて出荷できる というメリットがあります。 特に、 DDH IPA TIPA BA Stout 限定缶 などは、日本では「体験価値」として消費される。 結果として、 アメリカ国内の卸売より、 海外輸出の方が利益率が良い場合がある。 これはかなり現実的な話です


「DDH」「DIPA」「TIPA 「BA Stoutとは?

「DDH」とは、醸造の途中で、ホップを2回追加したビールのことを指します。「DOUBLE・DRY・HOP」の略称であり、人気のビールのスタイルのひとつです。

「DIPA」はインディアペールエールよりもホップの量が多く、アルコール度数も強いビールです。IPA(インディア・ペールエール)をさらに強化したスタイルです。「D」は「DOUBLE」です。

TIPA 」は(TripleIPA)は、ホップを大量に使用し、アルコール度数が通常10%を超える、非常に濃厚でアロマティックな高アルコールIPAです。

「BA Stout」は、クラフトビールのビアスタイル「Barrel Aged Imperial Stout(バレル・エイジド・インペリアル・スタウト)」の略称です。黒ビールをウイスキーやバーボン、ラムなどの木製樽で長期熟成させたもので、アルコール度数が高いのが特徴です。

④ “日本市場”はブランド価値を上げやすい 日本で人気になること自体が、 アメリカ本国でのブランド価値向上にも繋がります。 例えば、 東京の有名ビアバーでタップされる 日本のビアギークがSNS投稿する 限定イベントを行う 缶行列ができる こうした現象は、 アメリカ側から見ると「海外プレミア感」になる。 特に日本は、 品質管理が厳しい ビール知識が深い 保存状態が良い 熱狂的ファン文化がある ので、ブランドイメージを壊しにくい。

編集部

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日本の“ビアカルチャー”を高く評価している これはかなり本当です。 多くのアメリカブルワーは日本に対して、 発酵文化 職人文化 クオリティ重視 パッケージ美学 接客 飲食レベル を非常にリスペクトしています。 特に影響が大きいのは、 日本の居酒屋文化 日本酒 ラーメン 和食 喫茶店文化 デザイン感覚 など。

アメリカのクラフトブルワーには、 「日本好き」が本当に多い。 なぜ日本が特別なのか? アメリカ側から見ると、日本は 「理解してくれる市場」 なんです。 例えば、 濁りIPAを “映え” ではなく、 “酸化” “ホップ表現” “口当たり” “水質” まで理解して飲む層がいる。 これは海外でもかなり特殊。 だから、 「日本には良い状態で送りたい」 と思うブルワリーが多い。

引用/MARCグループの最新レポート

いまさら聞けないクラフトビール基本の「キ」

市場価値: 2025年の日本のクラフトビール市場規模は約90億米ドル(約1兆3,500億円)に達しており、2034年までに240億米ドル規模へ成長する予測です。: クラフトビールは日本のビール系飲料市場全体の1〜2%程度のシェアにとどまります。アメリカ(約25%)と比較すると今後さらなる成長が見込まれています。

「謎を追求!」PART2へ続きます。明日をお楽しみに

※このテキストは田嶋本人の執筆によるものです。

※このテキストは編集部が田嶋編集長の原稿を構成しています。写真や資料の引用についてはその引用先を明確にして、細心の注意を持って情報を取り扱っていますが、不備な点等 ございましたら何なりとご一報ください。訂正、又は削除致します。

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