40 Years Packed into 40 Beers ! Alaskan Brewing Reveals the Roots of Craft Beer


28 August 2026 vol.243
「華金」と呼ばれた金曜日が懐かしい。えッ「華金」なんて知らない 失礼しました。今日も 新鮮な情報を毎日更新。「華」の金曜日も 美味しく乾杯
Let's go have a Beer❗️ さあビールを飲みに行こう。

そんなシンプルな言葉とともに、アラスカを代表するブルワリーが40周年を迎えた。
1986年創業のAlaskan Brewing Co.が、40周年を記念した限定商品「40-Pack」を発売した。
その名の通り、1箱40本。
しかも、単なる同じビールの大量パックではない。
Alaskan Brewingを代表する10種類のビールを、それぞれ4本ずつ詰め込んだスペシャルなバラエティパックだ。


ラインナップは、
❶Alaskan Amber、
❷Husky IPA、Kölsch、
❸Icy Bay IPA、
❹White Ale、
❺Class 5 Pale Ale、
❻Juneau Juice IPA、
❼Excursion West Coast IPA、
❽Ascender Pale Ale、
❾Wildness。
40年間にわたって積み重ねてきたブランドの歴史を、40本の缶に詰め込む
40年間にわたって積み重ねてきたブランドの歴史を、40本の缶に詰め込んだような商品である。
「40周年だから40本」という、わかりやすさ
40周年記念商品として考えれば、非常にシンプルだ。
40周年だから40本。
しかし、その中身を見ると、この商品が単なる記念グッズではないことがわかる。
IPA、Pale Ale、Amber、Kölsch、White Aleなど、さまざまなスタイルが並ぶ。
つまり、この40-Packは、「Alaskan Brewingの現在」を見せる商品であると同時に、「40年間の歩み」を飲み比べる商品でもある。
ひとつのブルワリーが40年間、どのようなビールをつくり、どのように時代と向き合ってきたのか。
その答えを、一本ずつ飲みながら感じることができる。
「ビールを飲もう」という原点
創業者のGeoff Larsonは、この40-Packについて興味深い言葉を残している。

友人を誘って、ビールを飲む。
座って話をする。
40-Packを開けて、みんなで楽しむ。
それこそが、彼がもう一度見たい光景なのだという。
ここには、現在のクラフトビール業界が忘れてはいけない原点がある。
「一緒に飲もう」に込めた創業者の想い

ビールは、スペックを競うためだけのものではない。
IBUやアルコール度数、使用ホップ、醸造設備。
もちろん、それらは重要だ。
しかし、最終的にビールが人の手に渡ったときに生まれるのは、
「一緒に飲もう」というコミュニケーションなのだ。
アラスカだから生まれたブルワリー
Alaskan Brewingの物語で重要なのは、「Alaskan」という名前だけではない。
創業者GeoffとMarcy Larsonが描いたのは、アラスカの人々によって運営され、アラスカの自然からインスピレーションを受けるブルワリーだった。
アラスカという土地は、アメリカの中でも極めて特殊な環境を持つ。
広大な自然。
厳しい気候。
そして、都市部とは異なる独自のコミュニティ。
その環境の中で生まれたAlaskan Brewingは、単に「アラスカでビールをつくっている会社」ではない。
アラスカそのものをブランドにしたブルワリーなのだ。
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「土地」は最高のブランド資産になる
日本にも、地域を代表するクラフトブルワリーは数多くある。
北海道、岩手、長野、静岡、三重、香川、福岡、沖縄――。
それぞれの土地には、気候、食文化、農産物、歴史、人々の暮らしがある。
しかし、地域性をラベルに書くだけでは「ローカルブランド」にはならない。
Alaskan Brewingが40年間かけて証明してきたのは、土地を語るのではなく、土地と一緒にブランドを育てることの重要性だ。
アラスカの自然、アラスカで暮らす人々、そしてそこで飲まれるビール。
その3つが一つの物語になっている。
「Community- and Employee-Owned」それは「コミュニティと従業員が関わる所有形態だ」。
「Community- and Employee-Owned」というもう一つの特徴
Alaskan Brewingを語るうえでもう一つ重要なのが、コミュニティと従業員が関わる所有形態だ。
クラフトビールのブランドは、創業者だけのものではない。
醸造する人。
営業する人。
店頭でビールを販売する人。
そして、そのビールを飲む人。
40年間ブランドを支えてきた人々がいるからこそ、40周年という節目を迎えることができる。
この考え方は、クラフトビールが本来持っている「Community」という価値とも深くつながっている。
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革新を続けながら、原点を失わない
Alaskan Brewingは40年間、伝統だけを守ってきたわけではない。
クラフト飲料業界における革新的な取り組み、数々の受賞、そして特許取得など、常に新しいことにも挑戦してきた。
ここが重要だ。
伝統を守ることと、革新することは矛盾しない。
むしろ、40年続くブランドには、「守るもの」と「変えるもの」の両方が必要なのだろう。
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40周年で売るのは「ビール」だけではない「40-Pack」は、40本のビールを売る商品に見える。
しかし、本当に売っているものは別のところにある。
40年間の歴史。
アラスカという土地。
創業者の思想。
従業員とコミュニティ。
そして、友人と一緒にビールを飲む時間。
だからこそ、40本全部を飲み終わったとき、そこに残るのは空き缶だけではない。
「40年間、このブルワリーが何を大切にしてきたのか」という物語が残る。
40本全部を飲み終わった時、このブルワリーが何を大切にしてきたのか」という物語が残る。

あなたのブルワリーは40年後 何を残せるのだろう?
日本のクラフトビールに問いかけるもの
日本のクラフトビールは、いま大きな転換期にある。
ブルワリーの数が増え、商品の選択肢も増えた。
新しいスタイルも次々に登場する。
そんな時代だからこそ、Alaskan Brewingの40周年は一つの問いを投げかけている。
「あなたのブルワリーは、40年後に何を残せるだろうか?」
新しいビールをつくること。
話題になる商品をつくること。
それも重要だ。
しかし、それ以上に大切なのは、その土地で飲み続けてもらえる理由をつくること。
Alaskan Brewingの40年は、その答えのひとつなのかもしれない。
その記念商品には「人と人をつなぐ」というシンプルな価値が見えてくる。

Let’s go have a beer.
40周年を迎えたAlaskan Brewing。
その記念商品は、40本のビールを一つの箱に詰めただけの商品ではない。
そこには40年間の歴史と、アラスカという土地への誇り、そしてクラフトビールが本来持っていた「人と人をつなぐ」というシンプルな価値が詰め込まれている。
Geoff Larsonが語る、
「Let’s go have a beer.」という言葉。

結局、クラフトビールの原点は、そこなのかもしれない。
難しいことを考える前に、まず誰かを誘って一杯飲む。
そして話す。
笑う。
また次の一杯を飲む。
Alaskan Brewingの40年は、その当たり前の時間を守り続けてきた40年でもある。
Today's bonus video
「TAJI JARNAL」とマークされているテキストは 本誌編集長田嶋伸浩が執筆しております。
【略歴】 田嶋伸浩
2013年よりクラフトビール専門誌『TRANSPORTER BEER MAGAZINE』発行人となる。
2017年ベルギー発修道院ビール『CHIMAY』と契約、ジャパンマーケテングを担当。その後もクラフトビール業界において幅広く活動、会社顧問商品開発、店舗開発,コンサルティング、ブランドプロデユース、デザイン、広告、関連の仕事を数多く行なっている。
2018年伊勢角屋麦酒顧問就任
2019年FAR YEAST BREWINGアドバイザリー就任
2021年鎌倉ビール顧問就任
FAR YEAST BREWING TOKYO 店舗開発
伊勢角屋麦酒 八重洲店・新宿店・新橋店 店舗開発
株式会社なんつね飲食部門オリジナルビール企画店舗監修
BLACK TIDE BREWING 合同会社 代表社員
株式会社FUKUOKA CRAFT 代表取締役
株式会社ライフコーポレーションでのオリジナルビール企画、デザイン。
スーパーマッケット オオゼキでのオリジナルビール企画
株式会社RETTY でのクラフトビールイベント企画。
株式会社日テレ7でのオリジナルビール企画、アドバイザリー。
※写真や資料の引用についてはその引用先を明確にして、細心の注意を持って情報を取り扱っていますが、不備な点等 ございましたら何なりとご一報ください。訂正、又は削除致します。
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