
Part.2
クラフトビール解禁から31年、Jリーグ開幕から33年。〈地元〉と言うキーワードだけでは経営は難しい時代になってきた。 Part.2をお届けします GW 美味しい乾杯していますか?
応援されたいブランドになるために
ブランドの価値は、企業が語るものではなく、顧客との「つながり」の中で形づくられるものへと変化しています。
いわゆる「ファンマーケテイング」と呼ばれる手法です。
さまざまな接点を通じて顧客とブランドが出会い、「好き」という感情がどのように生まれるのか、そのきっかけを構築するのが大切です。
多様化するコミュニケーションの中で生まれるつながりに着目しながら、ブランドへの好意が生まれるプロセスを作りましょう。
まず この「さまざまな接点」について解説します。
自社のブルワリーで製造したクラフトビールをフアン一人一人に届けなくてはならない。
醸造所に併設されたショップや TAPROOMでの販売です。次に卸し販売 地元のスーパー 酒飯店。これに並行する形で通販サイトでのオンライン販売。
まだまだ 「さまざまな接点」への試行錯誤が必要です。
4年で3倍に増えたビアフェス数
中小規模のブルワリーを売上で支えているのがビアフェス(Beer Fes)です。
こちらも2020年頃から一気に急増傾向にあります。
2020年ビアフェス数”339”に対して2024年はビアフェス数"1,052" なんと4年で約3倍という驚きの伸び方を示しています。

この数字が明らかにしているのはビアフェスを含めた自社による販売です。ブルワリーが売上の大きな〈%〉をイベントに依存している数字を表しています。
これから 大きく増えたビアフェスとの付き合い方があなたのブランディングにどうやって戦略化していくかが重要になってきます。

有名な「ファンマーケテイング」と言えば ヤッホーブルーイングですね。
その中でも「つながり」を重視したイベント「超宴」URL:https://yonasato.com/event/cho_utage/が人気です。ヤッホーのマーケティングサイトを運営している企業は株式会社ヤプリ(URL:https://yappli.co.jp/)です。
事業内容は「スマートデバイスに特化したインターネット事業」とあります。ここにマーケティングの相談をすると、素晴らしい提案をしてくれますし、事実、契約したい気持ちになります。
"好き"が生まれる瞬間 、それを丁寧に育て「熱狂」に変える。
2010年に数十人規模の「飲み会」から始まり、その後数千人規模の大型野外フェスに成長した「超宴」

© YOHO Brewing Company. All Rights Reserved
きっと スタート時は社員総出で どうやったら フアンの人たちに喜んでもらえるか 知恵を絞り、ノウハウを積み重ねたことで10年のノウハウが蓄積され、十数人が数千人のイベントに育ったのでしょう。
2010年に始まった「超宴」フェスは コロナ禍に見舞われました。もちろん イベントは中止。しかし、単に中止せずに「おウチ超宴」として 継続しています。この継続が大きなポイントだと推測します。
もし あなたのブランドがビアフェスに参加するとしたら その基準は?
あるデベロッパーからのビアフェス誘致でアンケートを集計したことがあります。
❶ 地元
❷ スケジュール
❸規模
❹歴史性(話題性)
❺ 紹介
ちょっと考えてみてください。
どうですか?
答えは❹が一番多い回答で❸❷と続きました。
もう一つ質問をさせてください
以前 とあるセミナーで「自分がフェスを主催するために何をしたらいいでしょう?」という主催目線の質問をしました。
一番多かった解答が「お客様と一緒に楽しむフェス」でした。
その時は模範解答だと思い、大きく頷いたのですが、あるビアフェスの主催者の解答は 全く違うものでした。
お客様と一緒に楽しめたら いいフェスにはなります。しかし 僕は「いいフェスでなく、熱狂的なフェスを作りたかった」
だから 「自分のやりたいことを全てやり切るフェス」ということを選択しました。
いいフェスでなく、熱狂的なフェスを作るために
「お客様と一緒に楽しむフェス」ではなく「自分が目一杯楽しむ」
かつてはある程度「楽しめるフェス」をつくることもできました。
しかし今は、より実質的に、行動や姿勢として「好かれる」ことが問われています。
演出としての「楽しさ」ではなく、参加者との関係性そのものが価値になる時代です。そのために必要なのは「主催者の熱狂」です。
ではどうしたら 熱狂を生み出せるか?
自分がまず 熱狂して フアン一人一人に熱狂を刺す これしかありません
あなたが造るクラフトビールを いかに知ってっもらい、その接点で顧客が感じた「好き」を 「熱狂」に育てる。
2回に分けて クラブとブルワリーのコラボモデルを紹介していますが、このコラボはあくまでも「接点」の一つに過ぎません。
サッカークラブの集客は20%の熱狂的なフアンが土台を作ってくれて、その20%のベースの上に 新たなフアンやライトなフアンが仮層していくわけです。
30年前「地元」というだけで応援してくれたクラブの姿はもう過去のもの。
街の誇りになるビール作りをする。そういった積み重ねが、熱狂を生み出し 育てていく。そんな気がしています。
松本山雅FC×松本ブルワリー「GOLAZO SessionIPA」

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ジェフユナイテッド市原×幕張ブルワリー『JEF UNITED VICTORY ALE』

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ファジアーノ岡山×宮下酒造株式会社『ファジビール』

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ギラヴァンツ北九州×門司港ビール『ギラヴァイツェン』

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愛媛FC×DD4D BREWING『West Coast IPA』

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そして 日本で初めてスタジアムでビールの醸造を行う長崎スタジアムシティ内のブルワリー
「THE STADIUM BREWS NAGASAKI」
2025年 J1復帰を果たしたV・ファーレン長崎の造るクラフトビールです。
V・ファーレン長崎のオーナーはテレビショッピングの王様ジャパネットたかたです。まだ テレビショッピングではクラフトビールの販売はないようですが、将来的には? アリ?
※このテキストは編集部が構成しています。写真や資料の引用についてはその引用先を明確にして、細心の注意を持って情報を取り扱っていますが、不備な点等 ございましたら何なりとご一報ください。訂正、又は削除致します。

