

世界中にアルコール離れの大波が押し寄せています。
皆さんは「ソバー・キュリアス(Sober Curious)」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
「ソバー(Sober)」とは「しらふ」を、「キュリアス(Curious)」は
「興味がある/~したがる」を意味しますので、要するに「しらふでいようとすること」です。
(あえて酔わない)文化の広がりでアルコール市場縮小が加速しています。
ビール広告には 今「飲まなくても大丈夫」という不思議な広告が出現しています。

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「飲まなくてもいいねん」
「飲まなくてもいいねん」ビール企業のCMとは思えません。
これはアサヒビールが提唱する新しい飲み方のスタイル「スマートドリンキング(スマドリ)」のキャンペーンで使用されているキャッチコピーです。
親しみやすい CMソングにはフウルフルズの2003年のヒット曲「ええねん」の替え歌で、「ええねん~スマドリバージョン」が使用されています。

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CMでは、ダウンタウンの浜田雅功さんやブラックマヨネーズの小杉竜一さん、その他の吉本興業の芸人の方々が出演し、ウルフルズの楽曲「ええねん」の替え歌に合わせて「スマドリがええねん! 合間ノンアルええねん」などと歌い、この多様な飲み方をコミカルに歌っています。
ある調査によると、20代から60代の人口約8,000万人のうち、半数がお酒を飲めない、もしくはあえて飲まないことを選択。さらにそのなかの3割超にあたる1,330万人が「お酒は飲めない/飲まないけれど、“飲みの場”は好き」だということです。
この結果を受けて、お酒を飲まない/飲めない層を新たなターゲットとし、そのライフスタイルに合わせたアルコールの飲み方・楽しみ方の選択肢の提案に挑んでいます。
いま、統計データを見ると、
ほとんど飲まない:15.9%
やめた:2.0%
飲めない:37.2%
20代の人の飲酒習慣率やビール消費量が、右肩下がりでガタガタっと音を立てて落ちています。
ノンアル需要の拡大をチャンスに変える
そこから「若者のアルコール離れだ。ビール離れだ」と言われるわけですけれども、見方を変えるとこの現象って、「ノンアルコール需要の増大」とも言えると思います。
事実、ノンアル飲料(低アル)の需要は増加しており、約10年前から市場は拡大し続けています。
クラフトビールのマーケットでもこのノンアル路線は今後数字を伸ばすでしょう。
国内ではアルコール度数が低いビール(0.5%〜3.5%程度)は、健康意識の高まりで「微アル」として人気です。総して、「度数が1.0%以下のお酒のこと」を指しています。
ヤギのパッケージが目を引く「正気のサタン」は、ヤッホーブルーイングが初めて造った低アルコールビール。「ビールに引けをとらない本格的な味わいを目指す」べく、通常のビールの造り方でできる限りアルコール度数を下げ、本格的なIPAの味わいを目指しました。

アルコール度数 0.7%の微アルIPA
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続いては常陸野ネスト ノン・エール〈木内酒造/茨城〉
「ノンアルの常識を変えた」と言われています。文句なしに美味い!

アルコール度数:0.3%
ちょっと面白いのがこちら 世嬉の一酒造「禁酒時代のビール」 (ビールではなくヒール(Heel)なのがポイント。元々は試合を盛り上げる欠かせない役割として「悪党派」とも呼ばれます。反対語はベビーフェイス(BABY FACE/善玉)です。

禁酒時代のブラッディヒール 0.00%
ノンアルビール製法は二通り
❶脱アルコール製法:一度発酵させてからアルコールを抜く方法。→一度発酵させて、「ビール」を作ります。
❷最初からアルコールが出ないように作る製法。→「酵母で発酵させない」 難易度は上がる
海外ではすでにノンアルコールビール専業メーカーが出現し、市場を牽引しています。
「唯一無二のノンアルコールビールブランドへ」と言う目標へ向かって、2019年、創業者ジェームス・ブラウンの立ち上げたブランドが〈BRULO〉です。
英国発のクラフトブランド「BRULO」は本国英国では「アルコールフリービールのロールスロイス」と称されています。

©2026 BRULO 65 Haymarket Terrace, Edinburgh, EH12 5HD. Company number: SC617414.
Best Day Brewingは2,250万ドルの資金調達に成功し、ラインナップの拡大を進めています。
Athletic Brewing Companyも2024年に5,000万ドルの大型出資を獲得し、生産能力を倍増させました。
両社はアメリカにおけるノンアルコールクラフトビールのリーデイングカンパニーです。
「スポーツやフィットネスをしている時に飲む」ことをメインに訴求している点がこのブランドの特徴で、コンセプトも「飲めるトレーニングビール」 飛び抜けています。
世界中で愛される、 唯一無二のノンアルコールビールブランドへ。
世界に目を移すと「Barbican Beer」というブランドが急成長しています。

「TRANSPORTER]広告のご要望は 直接 メールにてご連絡ください
info@craftbeertransporter.com

Aujan Coca-Cola Beverages Company(ACCBC)が販売しているノンアルコールモルトドリンクのブランドです。
BARBICANは主に中東と北アフリカで販売されおりトップシェアを誇るハラルノンアルコールビール飲料です。
ハラール(Halal)は、アラビア語で「許されたもの」を意味し、イスラム法上でムスリム(教徒)が食べてよいもの、行ってよい行動を指します。豚肉やアルコール、イスラム法に則らない方法で処理された肉(ハラーム)は禁忌とされ、認証された製品は安全とみなされています。
つまり酒の飲めない国でも飲めることを前提に製造されているビールです。
禁酒の国でビール製造?

近年ではサッカーの国際大会AFCチャンピオンズリーグ(https://www.the-afc.com/)で『BARBICAN』の広告を見ることができます。
世界的にも注目株のビールメーカーです。
国内ではかつて「TaKaRaバービカン」(宝酒造)として販売されてました。
発売当時のCMキャラクターは YAZAWA でした。なぜか?妙に覚えています。

ビールを飲めない国から来たビールの今後にも注目しましょう。
1980年代に「ペンギンズ・バー/PENGUIN’S BAR」(サントリー/1985)というビールがありました。
このビールは、アルコール度数が低い、おしゃれなビールとして一世を風靡しました。ビールのネーミングは コピーライターの糸井重里(https://www.1101.com/)さんでした。

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ペンギンズ・バーは、CMの評判はよかったけど、あまり売れなかったそうです。売れなかった理由はっきりして「アルコール度数の低さ」でした。
今では、アルコール度数の低いお酒の広告が、いわば市民権を得た形で多く出てきているのを見ると、「時代ってこんなふうに変わるんだ」と言う感じがします。

ヤッホーブルーイング(ロゴをクリックください)

:常陸野ネストビール(ロゴをクリック)
1823 年(文政6年)木内儀兵衛により創業

世嬉の一酒造株式会社(ロゴをクリック)
岩手
1995年創業

Athletic Brewing Company (ロゴをクリック)
2018年創業
San Diego
about:マラソン大会やアウトドア・イベントと連携し、“Run Wild IPA”などを提供。アーセナルFChttps://www.arsenal.com/公式ノンアルビールに採用され、スタジアム販路を獲得。

Best Day Brewing (Northern California )

BARBICAN (Dubai)

『スマドリ共創プロジェクト』
※このテキストは編集部が構成しています。写真や資料の引用についてはその引用先を明確にして、細心の注意を持って情報を取り扱っていますが、不備な点等 ございましたら何なりとご一報ください。訂正、又は削除致します。



