台湾の国旗「青天白日満地紅旗(せいてんはくじつまんちこうき)」は、国父・孫文が提唱した「三民主義」と革命に捧げられた精神を象徴しています。

10 July 2026 vol.157

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中国語で乾杯は「乾杯」(gān bēi / ガンベイ)

台湾語でも同じ「乾杯」(kann-phue/カンポ)

発音は違えど、基本的には同じです。

何かときな臭い中華人民共和国(People's Republic of China)と台湾(中華民国)の関係。仲良く「乾杯」とはいかないものでしょうか?

台湾には親戚が暮らしていることもあり、とても身近で親しみのある大切隣国です。

台湾は全域が中華民国実効支配下にあるとしていますが、もちろん中国は認めていません。国名表記の「中華民国」は、中華民国政府による「一つの中国(China)を代表する主権国家」の認識に基づいています。台湾側は国号を「中華民国」から「台灣」(臺灣)へ改称することを推進しています。

また オリンピック等の国際スポーツでは「チャイニーズタイペイ(Chinese Taipei / 中華台北)」が使われ、中国は「一つの中国」原則から「台湾」単独の呼称を制限しています。

世界ビール生産量で圧倒的な1位は中華人民共和国です。

14億を超える人民が一斉に「乾杯!」(簡体字を使うと「干杯」)と叫んでいます。

ぜひこのVisual Capitalistをご覧ください。世界のデータを視覚化する革新的なインフォグラフィックです。

2023年 国別ビール消費量(総消費量万kl)

1位:中国(3,768)

2位:アメリカ(2,114)

3位:ブラジル(1,513)

4位 メキシコ(1,024)

5位 ロシア(872)

6位 ドイツ(739)

7位 ベトナム(455)

8位 イギリス(443)

9位 スペイン(441)

10位 南アフリカ(438)

11位 日本(424)

国のビール消費量は世界の約20%以上を占めており、中国でビールはかつて「水より安い」と言われていました。

現在、中国はAB InBevにとって世界最大級の消費・生産市場であり、特に高級ビール(プレミアム)市場で支配的な地位を築いています。

中国では「冷たいものを飲むと死ぬ」という迷信があり、キンキンに冷えたビールを好まない文化が存在していました。レストランで生ぬるいビールが提供されることが続いていました。

承认喝冰啤酒对身体不好 (Chéngrèn hē bīng píjiǔ duì shēntǐ bù hǎo)

従って、レストランで生ぬるいビールが提供されることがまあまああります。冷たいビールを飲みたい時は「冰的(bīng de)」と付け加えるのが良いでしょう。

中国が日本のインバウンドを牽引してきましたが、ここ数年は台湾からの観光客が増加を見せています。台湾から日本への直行便はおよそ3時間強です。この短い飛行時間も訪日客が増えている要因でしょう。

亜熱帯に位置する台湾は、一年の平均気温は約22℃、最低気温は夏で23℃前後、冬で13℃前後です。

この気温を聞いただけでも ビールが美味しく感じます。

台湾でもクラフトビールの需要が一気に増えています。

台湾のクラフトビール革命は2002年、酒製造業が民間企業に解放されてからです。ちなみに 2002年以前は ビール製造は全て国営でした。

台湾で最も有名な「台湾ビール(台灣啤酒)」を製造する「台湾菸酒股份有限公司(TTL)」は、現在も政府(財政部)が100%出資する国営企業です。

通称“台湾菸酒公司”略称TTL(Taiwan Tobacco and Liquor Corporation/https://en.ttl.com.tw/)

「啤酒」は台湾語で「ビール」。

Gold Medal Taiwan Beer

歴史を紐解くと、日本統治時代の台湾(日清戦争での下関条約締結1895年-1945年)に高砂麦酒が創業。第二次大戦の終結をもって台湾が接収。

1949年  台湾省菸酒公売局の所有となり、ビールは中華民国・台湾省政府の専売品となりました。現在も台湾最大のビール企業です。

台湾でしか作れないビールを追い求め続けるアメリカ人のマット(Matt Frazar)とブレット(Brett Tieman)。二人は当時、台湾にあったホームブリュワーのコミュニティーで出会い、そこで意気投合しました。

バックパッカーで世界中を旅していたマットがこの地でビール造りを決意したのは今から10 年前のこと。現在、国内60 店以上で彼らのビールを楽しむことができるまでに成長している。クラフトビールをこよなく愛し、台湾への感謝とリスペクトから始まるクラフトビールストーリー、気さくで、時折アメリカンなジョークを交えながら23Brewery のヘッドブルワーのマットが自身のビール、そして台湾や世界のクラフトビールシーンについて話してくれた。

もともとはアメリカのカリフォルニアで法律関係の仕事をしていたマット。

仕事の合間や休日を利用し、趣味でホームブリューをしていた。地元ではごくごく一般的とも言えるライフスタイルがやがて彼の心をつき動かした。「毎日デスクに向かい、膨大な資料に囲まれた生活を一生送るのはごめんだ。もっとクリエイティブなことがしたい。ビールには無限の可能性がある。」そう考えたマットは当時の仕事を退職し、バックパッカーとして世界中を旅し、最終的に台湾で生活することにした。台湾人の人柄の良さと伝統と異国文化が混在した風土が決め手だった。23Brewery、この「23」という数字には彼らの理念が込められている。アメリカの BJCP (Beer Judge Certification Program)ではビールのスタイルを大きく23種類にカテゴライズしている。その23番目がスペシャルティという項目だったことからこの数字を選んだ。どのカテゴリーにも属さない、オンリーワンのビールを追及するという思いが込められた数字だ。

「僕達はそういうビールを造り続ける使命がある」とマットは言う。ブルワリーの名前だけではない、彼らが作ったビールの中に、まるで王貞治の永久欠番(Retired numberを思わせるかのような「1」を背負ったビールがある。これは彼らが初めて世に送り出したビールであり、また台湾で一番美味しく、どこにも真似できない唯一のペールエールであるという彼の自信と挑戦を表した、言うなれば彼らの魂そのもの。

巨人の永久欠番「1」はもちろん 王貞治さん 王さんは今でも台湾の英雄です。引用は漫画「巨人の星」

彼らは品質をとても大切にする。時折、日本人のような職人気質な一面も覗かせる。これまでブランドのプロモーションをほとんどせず、お金と時間のほぼ全てをビールの品質向上と新商品の開発に充ててきた。それが最近少しずつ結果に結びついてきたような気がすると語っていた。

Photo: 23 Brewing Company

台湾において、美味しいクラフトビールを一般消費者が気軽に買える価格で提供することはできてはいない。しかし、クラフトビールは決して高級な嗜好品ではない。ローカルで大衆的な飲み物であり、そこに貧富の差は存在しない、色々な意味でフリーダムなお酒である。そこに壁があってはならない。現状、台湾においてクラフトビールとは、スタイリッシュでおしゃれな海外のお酒、流行に敏感で経済的にも恵まれたごく一部の人が飲んでいるに過ぎず、一般向けには伝統的なビールが別にあって、それらが混在していることは稀である。要するに多くの国のクラフトビールがそうであるように、台湾でもクラフトビールが「ローカルのローカルによるローカルのためのビール」として発展していかなければ、決して海外に認められるような魅力的なビールは造れない。クラフトビールを一時の流行で終わらせてはいけない。

マットは言った、「僕らの過去のことをみんなよく聞いてくるけど、そんなこと聞いたところで面白いことは何一つないさ、だからこれからのことを話そうじゃないか。その方がよっぽど有意義だ」。とても前向きなこの言葉に好感が持てた。きっとこのマインドこそが23Breweryの原点なのだろう。

最後に「僕らには目指しているクラフトビールがある。カリフォルニアのAlpine Beer Company、ここのクラフトはどれもアートだ、全てがクリエイティブでパーフェクトなんだ。僕らは到底、足元にも及ばないよ」と、笑いながら話すマットの表情はこの日一番の笑顔だった。一体、次はどんなアートを作り出してくれるのだろう。楽しみで仕方がない。

コロナが世界を襲う前の2019年年台湾の有名な書店の日本誘致に動いたことがある。世界的に著名であるデザイナーと同社のコラボレーションを企画した

誠品書店(https://www.eslitecorp.com)と言う台湾で最も素敵な書店だ。日本橋の再開発に誘致し。三井不動産が運営する「COREDO室町テラス」に1号店をオープンさせた。当時の台湾誠品書店のトップも来日、開店したばかりのクラフトビアマーケットでビールで乾杯したのはいい思い出です。そこでも 台湾でもクラフトビールは若い人にとても人気だと 熱く語っておられた。

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Photo: 23 Brewing Company

台北に暮らす 従兄弟のFも「台北はいろいろなものが生まれる町です」だと断言する。彼は今では結婚して子育てに追われ、PUBで飲む機会も めっきり減ったそうだが、台湾ではPUBは自宅のリビングの延長みたいなもので、地元のコミュニティと交流する場だと言っている。そして皆 “フレンドリー”、特に 日本人には優しい

このテキストには過去に掲載した「Brewery in Taiwan -23BREWERY」-の記事を再編集したものも含んでいます。

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