
21 July 2026 vol.169
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今日は 〈IP〉についての話をします。IP(Intellectual Property)は〈知的財産〉を意味します。漫画、アニメやゲームのキャラクター、ストーリー、世界観、ロゴなどの無形の財産(権利)を指します。
キャラクターコンテンツの人気や「推し活」文化の広がりを背景に、IPを活用したビジネスモデルが注目を集めています。
IPビジネスで一般的な手法のひとつがライセンス契約による権利許諾です。これは自社が保有するIPの使用権(ライセンス)を他社に提供し、対価として使用料(ロイヤリティ)を得るビジネスモデルです。
様々な分野で収益化モデルを展開しているIPビジネスですが、身近な例では 漫画・アニメがあります。
誰もが知る世界に誇る日本のソフトコンテンツと言えば 間違いなく「漫画」でしょう。
人気漫画「BLUE GIANT」のイラストをあしらったクラフトビールが発売されました。

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企画したのは東北大。作者が描き下ろしたオリジナルデザインです。
売り上げの一部は大学の教育研究活動に活用されます。
「BLUE GIANT」(小学館)は、仙台出身の主人公が世界一のジャズプレーヤーを目指す主人公が、欧州や米国などで奮闘する物語。製造・発売は GREAT DANE BREWING(アメリカ、ウィスコンシン州マディソンで1994年に創業)

東北大が、開催する卒業生らを対象とした催し「ホームカミングデー」のテーマ「仙台から世界へ」に合わせ、デザインを作者の石塚真一さんに依頼しました。
記念行事を狙え ○周年、 展覧会、 作家の生誕地
「福岡・警固CAITAC SOUARE GARDEN」にて2025年夏に開催された「刃牙博 福岡」を記念して、「刃牙ラベル」にて「刃牙博 collaboration:FUKUOKA CRAFT BREWINGの定番ペールエール&ヘイジーIPA(缶)」を限定で発売しました。

漫画は出版社にとっても とても 大切なIP。人気の漫画IPを利用するためには、相応の費用が必要です。
展開するコンテンツの内容とユーザー層の期待する内容との間にずれが生じてしまった場合など、思うような利益が得られないリスクもゼロではありません。特に 小学館 講談社 集英社 KADOKAWAの4社は圧倒的なコンテンツを誇っており、IPの提供は正面突破ではなかなか困難です。
しかし 最近では 大規模な回顧展が多く開催されていることもあり、そのタイミングであれば コラボレーションできる可能性も高まります。
例えば 日本のマンガ史、いやエンタテインメント作品史に輝く代表作のひとつ。「あしたのジョー」は、1967年12月15日発売の「週刊少年マガジン」1968年1月1日号から連載が開始された。 「あしたのジョー」が連載開始から50年を迎えた昨年 イベントが開催され大きな反響を呼んだのは記憶に新しいところです

あしたのジョー 50年記念サイト https://joe-50th.com/(イベントは終了)
漫画をコンテンツとした展覧会は全国で隈なく開催していますが、地方の美術館は 公的な施設の場合、情報が一般にも開示されることが多く、特定の業者だけでなく 地元業者の方が商品化される可能性が高いです。
もちろん有力なIPとコラボレーションをすれば非常に大きなコマーシャルとなりうるし、セールスの面から言っても大きな利益をもたらしてくれる。
最近の傾向 出版社・会場提供企業・商品企画企業の3社協業
以前は主催者に百貨店がなることが多く、商品のリスクも 百貨店がある程度 取ってくれました。しかし、今ではIPを提供してくれるホルダー(出版社)と 会場提供の百貨店、そして 商品企画社の3社がそれぞれリスクを分担するアライアンス方式が主流です。
出版社や著者本人に企画を持ち込むことも大切ですが IPの扱いに慣れている企業もあります。
その一つが(株)ニュートラル・コーポレーション(https://ntrl.co.jp/)です。
こちらの代表は20代に 世界で最も IPの最先端企業であるアメリカDISNEYが運営する本場フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド(WDW)で有給インターンシップ(Disney Institute)として 働きながらIPを学びました。
そんな企業への相談もいいかも知れません。実はコラボレーションする相手を常に探していています。
「コーヒーとコラボしたい」
「今度 青森の美術館で 展覧会があるのだけど 地元のブランド どこか知らない?」
大掛かりな企画展の場合には大抵数年前から企画が進みます。
この著作権ビジネスは魑魅魍魎の世界で巨額のお金が動きます。そこに介入する海千山千の仲介人も大勢います。必ず こういうセリフを言う輩がいます。
「あの漫画をここまで大きなIPにしたのは私です。」(そんなことはありません)
ニュートラルのような企業には 情報が集まります。
その良質な情報こそが、キラーコンテンツの種だと思います。
大切なの物語性 そのIPとの相性・未来戦略

©高橋陽一/集英社
2026年の中南米ワールドカップで改めて脚光を浴びたのが「キャプテン翼」です。高橋陽一先生によるのサッカー漫画、およびそれを原作とした派生作品。1981年少年ジャンプ18号から連載がスタート。1983年にアニメ化され、サッカーブームを起こしました。2023年3月時点で出版された単行本・文庫本・翻訳本・スピンオフなどの全世界シリーズ累計発行部数は9000万部以上を記録しています。
2024年4月4日に、『キャプテン翼マガジンvol.20』が発売され、同誌に掲載された「キャプテン翼 ライジングサン THE FINAL」最終話をもって漫画連載作品としての『キャプテン翼』は終了しました。
最終話で決勝のブラジル代表戦を見据え「おれたちの戦いはこれからだ!」と言う大円団を迎えるのですが、2026W杯本大会におけるBEST16を賭けた日本はブラジル戦で、この「おれたちの戦いはこれからだ!」と言うシーンと重なった翼フアン、サッカーフアンは大勢いたことが話題になりました。
「40年以上前の“夢”が現実に!」日本対ブラジルに海外メディアが熱視線! なぜ?「ついにこの日が来た」「世界中のファンにとって…」【W杯】(https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=193288)
レノボが伝えたキャンペーンメッセージ「技術がゲームを変える。」のもと、不可能に思えたことを技術の力で可能にしていく、革新性を追い求めるレノボの姿勢を表現しました。
日本発のサッカー漫画、アニメの『キャプテン翼』とコラボレーションし、高い目標に超人的な“Technique”で挑みつづける主人公・大空翼たちと、“Technology”によりサッカーの新たな観戦体験を切り拓くレノボの姿を重ね合わせ、“まだ見ぬ観戦体験”を表しているという。

こんな世界を巻き込む感動の物語がユーザーの心を捉え、連載が終了した今でも 様々な商品のIPになるのだと思います。
IPは一度認知を獲得すれば、継続的に利益を生む「資産」として機能します。継続的にファンと接点を持ち続けることが可能です。ただし イベントでのIP許諾はイベント期間中の限定使用になることがほとんどです。在庫を残したまま イベントが終了すると、全て廃棄処分になるなど 注意が必要です。
人気のIPはSNSとの相性も抜群。このようなIPビジネスの拡大の背景は市場の成熟や少子高齢化の影響で新規の顧客獲得が難しくなっているからです。
ぜひ 未来の財産になるような種を見つけてください。

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