We are shifting from an era defined by a focus on "Made in Japan" to one of "nurturing Japanese brands on the global stage." Orion Beer’s expansion into the UK is a noteworthy development that symbolizes this turning point.

3 August 2026 vol.187
昭和の時代 夏を表す景色は 持ち物→「手拭い」夏を感じさせる風物詩→「打ち水」 食べ物→「スイカ」
令和の夏は 持ち物→「携帯扇風機」夏を感じさせる風物詩→「熱中症アラーム」食べ物→「高いかき氷」
昭和にあって令和に消えたビールの風物詩 ビールキャンペンガールのポスター

オリオンビール英国進出「なぜオリオンビールはイギリスなのか?」

これは単なる「海外でビールを造る」というニュースではありません。オリオンビールが抱える国内市場の限界と、世界市場でブランドを育てるための大きな戦略転換と言えます。
なぜオリオンビールはイギリスなのか?
イギリスは世界有数のクラフトビール市場です。
- 約2,000を超えるブルワリーが存在
- クラフトビール文化が成熟
- パブ文化が根付いている
- 欧州各国への物流拠点になる
つまり、“イギリスで成功すればヨーロッパ全体へ広げやすい”というメリットがあります。
さらにロンドンは世界中の観光客や飲食業界関係者が集まる都市でもあり、「沖縄ブランド」を発信する場所としても魅力があります
なぜ輸出ではなく現地生産なのか?

ここが今回最大のポイントです。
クラフトビールでは近年、「Fresh is Best(新鮮さが品質)」という考え方が当たり前になっています。
特に
- IPA
- Hazy IPA
- Pale Ale
などホップ主体のビールは、船便で数か月輸送すると香りが大きく落ちます。
そのため
- Stone Brewing
- Sierra Nevada
- Brooklyn Brewery
なども海外ライセンス生産を積極的に行ってきました。
オリオンも同じ考え方です。
沖縄から輸出するより
英国で醸造→数日で飲食店へ配送
という方が品質も物流コストも優れています。
「沖縄旅行で飲むビール」から世界ブランドへの挑戦
沖縄ブランドを世界へ
オリオンビールは日本では「沖縄旅行で飲むビール」
というイメージが強いブランドです。
しかし海外では「Japanese Premium Beer」というポジションで売る方が市場は広がります。
さらに
- 沖縄料理
- 日本食
- ラーメン店
- 寿司店
との相性も良く、日本食ブームも追い風になります
なぜ少額出資なのか?
今回の投資額は約2億円。
決して大きな買収ではありません。
つまり
- まずは試験的な市場参入
- 現地パートナーの設備を利用
- リスクを抑える
という戦略でしょう。
設備を新設すると数十億円規模になります。
まず現地ブルワリーを活用して市場を作る方が賢明です。
29年度売上42億円の意味
記事では
海外売上
約42億円
25年度比70%増を目標にしています。
数字だけ見ると決して巨大ではありません。
しかし重要なのは
海外売上比率を上げること。
日本市場は
- 人口減少
- 若者の酒離れ
- ビール市場縮小
という課題があります。
沖縄観光だけでは今後の成長には限界があります。
海外市場を育てることが企業価値向上につながります。
他の大手ビールメーカーとの違い
サントリー・アサヒとの違い
大手メーカーは
- 買収
- 巨額投資
によって海外展開しています。
例えば
- アサヒグループは欧州大手ビール事業を買収
- サントリーはBeam Suntoryを通じて世界展開
- キリンホールディングスは豪州やアジアへ投資
一方オリオンは「小さく始めてブランドを育てる」というクラフトビールに近い手法を選びました。
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クラフトビール業界への影響
実はこれは日本のクラフトブルワリーにもヒントになります。
海外輸出では
- 輸送コスト
- 鮮度低下
- 酒税
- 在庫
が大きな課題です。
しかし現地OEMやライセンス生産なら
- 品質維持
- コスト削減
- 現地販売網活用
が可能になります。
アメリカやヨーロッパ市場では今後、
「輸出」から「現地生産」へ移行する日本ブランドが増える可能性があります。
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Transporter’s View
今回のニュースは、「オリオンビールがイギリスでビールを造る」という話ではありません。
これは、日本のビールメーカーが国内市場だけでは成長が難しい現実を受け止め、「世界でブランドを育てる」という新たな挑戦の始まりです。
クラフトビールの世界では、「どこで造るか」よりも「最高の状態で届けられるか」が重視される時代になっています。オリオンビールもその流れに乗り、輸出ではなく現地生産という選択をしました。
もしこの取り組みが成功すれば、今後は日本各地のクラフトブルワリーも、海外への単なる輸出ではなく、現地パートナーとの協業やライセンス生産という新たな海外戦略を模索するきっかけになるかもしれません。
「Made in Japan」にこだわる時代から、「Japanese Brandを世界で育てる時代」へ――。オリオンビールの英国進出は、その転換点を象徴する一歩として注目すべきニュースと言えるでしょう。
オリオンビール株式会社からのニュースリリース
英国Sunrise Beverages Ltd.に当社(オリオンビール株式会社)初となる海外投資を実施— アセットライト型の海外展開を加速
オリオンビール株式会社(本社:沖縄県豊見城市 代表取締役社長 兼 執行役員社長CEO 村野一、以下「オリオン」)は、英国のパートナーであるSunrise Beverages Ltd.(本社:英国・ロンドン CEO&CO-Founder Richard Mather(リチャード・メイザー)、以下「サンライズ社」)とのパートナーシップを強化するべく、100万ポンドの出資を実施したことをお知らせします。
以下は添付先(下記URLからお読みください)
(https://www.orionbeer.co.jp/utility/history/h2026/0729.html)
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