
15 JUNE 2026 vol.118
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IPAの時代が続いている。
ヘイジーIPAが話題をさらい、新しいホップや新しい酵母が次々と登場する。 しかし、ブルワリーの実力が最も表れるスタイルは何か。 Transporterは迷わず「ペールエール」と答える。
派手な香りや強烈な苦味でごまかせない。 ホップ、モルト、酵母、そのすべてのバランスが問われる。 だからこそ、長く愛されるペールエールにはブルワリーの哲学が詰まっている。

いまさら聞けないクラフトビールの基本「Pale ale」
ペールエール(Pale Ale)とは、18世紀頃にイギリスで誕生した伝統的な上面発酵ビール(エール)のことです。淡色麦芽を使用しているため「ペール(淡い)」という名がついています。その後アメリカに渡り、柑橘様のホップの香りが華やかに感じられる「アメリカン・ペールエール」が考案され、世界中に人気が広がりました。
日本で一般的に流通しているラガービールは「キンキン」にして飲まれることが多いですが、ペールエールは少しぬるいくらいでも美味しく飲めるのが特徴です。
TRANSPORTERの考える「Pale Ale 5選」
- Shiga Kogen Beer 1805年(文化2年)創業の老舗酒蔵「玉村本店」が2004年に立ち上げる
- ペールエールの概念を変えた、日本クラフトビールの到達点 志賀高原ビールのペールエールは、もはや日本のクラフトビール史を語る上で欠かせない存在だ。 ホップの鮮烈なアロマ。 クリーンな発酵。 そして驚くほどドライな飲み口。 アメリカンクラフトビールの魅力を理解しながら、日本人の味覚に合わせて昇華させた完成度は圧巻。 飲み始めると止まらない。 気が付けばグラスが空いている。 派手なビールではない。 しかし何度飲んでも飽きない。 それこそが名作の条件である。

- SWANLAKE Beer 1997年創業
- ゴールデンスワンレイク 世界が認めた、日本のゴールデンエール 日本クラフトビール界を代表する傑作。 数々の国際大会で受賞を重ねてきた実力派でありながら、その魅力は受賞歴だけでは語れない。 繊細なモルトの甘み。 華やかなホップ。 軽やかでありながら奥行きのある味わい。 派手さではなく完成度で勝負するビールだ。 世界に誇れる「日本のスタンダード」がここにある

- ISEKADO 伊勢角屋麦酒(株式会社二軒茶屋餅角屋本店)は、1575年(天正3年)創業の老舗餅店「角屋」をルーツに持ち、クラフトビール事業は997年に設立されました
- 日本クラフトビールの進化を体現する一杯 伊勢角屋麦酒のペールエールは、日本のクラフトビールが世界水準へ到達したことを示す存在だ。 アメリカンホップ由来の華やかな柑橘香。 それを支える柔らかなモルトの骨格。 そして何杯でも飲み続けられる絶妙なバランス。 近年の伊勢角屋麦酒は数々の国際大会で高い評価を受けているが、その原点には「日常に寄り添うビール造り」がある。 派手さだけでは終わらない。 完成度の高さこそが、このビール最大の魅力である

- Baird Beer 2000年創業
- ライジング・サンペールエール日本クラフトビール黎明期の魂 まだクラフトビールが一般的ではなかった時代から造られ続けている名作。 モルト主体の厚みと穏やかなホップの調和。 派手さとは無縁だが、飲むほどに味わい深い。 今のクラフトビールブームを支えた歴史的存在でもある。

- Minoh Beer 箕面ビール 1996年創業
- バランスという名の芸術 一見すると普通。 だが、その「普通」を極めることほど難しいことはない。 ホップもモルトも突出させない。 それでいて印象に残る。 ブルワーやビアジャッジからの評価が高い理由はここにある。 飲めば飲むほど凄さが分かる玄人好みの一杯。

Transporter的視点 なぜ今、ペールエールなのか?
Transporter的視点 なぜ今、ペールエールなのか アメリカでは今、ウェストコーストIPAやクラシックラガーとともに、ペールエールが再評価されている。
理由はシンプルだ。
毎日飲めるから。
クラフトビールは本来、特別な日に飲むものではなかった。 地域に根付き、人々の生活に寄り添う飲み物だった。 志賀高原ビール、ゴールデンスワンレイク、伊勢角屋麦酒、ベアード、箕面ビール。 この5本に共通するのは、流行ではなく文化を造ってきたことだ。 新作を追いかけるのも楽しい。 だが、本当に良いビールを知りたければ定番に戻るべきだ。
クラフトビールの未来は、実は定番の中にある。 それがTransporterの考える「Pale Ale 5選」である。
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