2026年3月20日の「TRANSPORTERWEB版リニューアル以降 5月31日100号を更新することが出来ました。これもひとえにみなさまのお陰です。ありがとうございます。 

かつてアメリカのクラフトビール業界は、ホップの量を競っていた。

より苦く。 より濁らせ。 よりアルコールを高く。 ダブルIPA。 トリプルIPA。 ヘイジーIPA。

Make it more bitter. Make it cloudier. Make it higher in alcohol.

クラフトビールの進化は、常に「もっと強く」の歴史だった。 しかし2026年、その価値観が大きく変わろうとしている。 いまアメリカで最も話題になっているブルワリーは、必ずしも最もホップを使う会社でも、最も大きな設備を持つ会社でもない。 むしろ逆だ。

『業界の未来を動かしているのは?今、アメリカのクラフトビール業界関係者が最も話題にしているブルワリーは?」と聞かれたら、答えは1社ではありません。 2026年現在、話題性で分けると次の4社です。

Athletic Brewing Company
今、最も業界を変えている会社 Athletic Brewing Company 圧倒的です。 アメリカのクラフトビール市場全体が苦戦する中で、Athleticだけは成長を続けています。ノンアルコールビール市場で大きなシェアを持ち、業界全体が「なぜAthleticだけ伸びるのか」を研究している状態です。 Transporter的に言えば、 「次のクラフトビールはアルコールを減らす技術競争になるのか?」 という議論の中心にいる会社です。
Fidens Brewing
ビアギークが最も追いかけている会社 Fidens Brewing ニューヨーク州アルバニー。 生産量は大手に比べれば小さいですが、アメリカのIPAマニアの間では依然として入手困難。 「今飲むべきHazy IPAはどこか?」 という話になると必ず名前が出ます。 Tree HouseやOther Halfの次世代ポジションとして語られることが多い存在です。
Brujos Brewing
最もカルト的人気を持つ会社 Brujos Brewing ポートランド発。 2024年以降、アメリカのクラフトビールファンの間で急激に評価を高めました。 限定リリースには長蛇の列ができ、 Hazy IPA Triple IPA ラベルアート 世界観 すべてが「現代クラフトビール」の象徴になっています。 いま最も熱狂的なファンを抱えるブルワリーのひとつです。

Anchor Brewing Company
復活劇で話題の会社 Anchor Brewing Company 2023年に事業停止。 しかし新オーナーのもとで復活プロジェクトが進行中です。 アメリカ最古のクラフトブルワリーとも呼ばれる存在だけに、 「Anchorは本当に復活できるのか」 という話題は2026年も業界で非常に注目されています。

Transporter Beer Magazine的視点 面白いのは、2026年の話題が以前と全く違うことです。 10年前なら、 IPAがどれだけ濁っているか ホップを何kg入れたか ABVが何%あるか が話題の中心でした。

しかし今は、 ノンアルコール サステナビリティ 地域コミュニティ 小規模高品質 ブランドストーリー が注目されています。クラフトビール市場は縮小局面にありますが、その中で新しい価値を作るブルワリーに視線が集まっています。

もし私、田嶋が2026年の「アメリカで最も影響力のあるクラフトブルワリーTOP10」をTransporter向けに選ぶなら、

① Athletic Brewing

 Fidens Brewing

③ Brujos Brewing

④ Other Half Brewing

⑤ Tree House Brewing

⑥ Russian River Brewing

Monkish Brewing

North Park Beer Co.

Highland Park Brewery

Anchor Brewing

いう顔ぶれになります。 このランキングは「売上」ではなく、今アメリカのクラフトビール文化を動かしている存在という視点です。 信じるか信じないかはあなたの捉え方次第です。

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