transporter

SUB CULTURE 思い立ったら旅に出よう -From issue 21-

出会い、新たなる発見を求めてふらっとどこかに出かけてみたい。勿論ビールなしの旅など考えられない! TRANSPORTER BEER MAGAZINE No.21(2019)

2022年 11月 14日 10時 02分 投稿 15 Views

時差ボケの眠け覚ましに。

時差が大きい国へ行くと2日目の朝が一番つらい。そんな時は起き抜けに美味しいクラフトビールを流し込み体調を整えるのがイチバンと、Brooklyn にある『Threes Brewing』へ。24TAP が並ぶ大きなステンレス製のTAP 什器の目の前のカウンター席に座った。ぶ厚い無垢の一枚板とコンクリでできたカウンターの冷たさが時差ボケで機能しない僕の頭を何とか正気に戻してくれる。カウンター正面の壁一面の棚は可動式になっていて、左右に動くであろうその裏にビールタンクが鎮座している。仕事柄かそんな所にばかり目がいってしまう。ちなみにメニューは防水加工。グラスのデザインはモールス信号で「3S」と書かれているのはすぐにわかった。サイズが5oz/10oz/16oz とあって$3 から飲めるので、たくさん種類を飲みたい僕には最高にありがたい。ビールのネーミングもオモシロイので興味のある方は是非解読してみて。ビールが美味しいのは当たり前なので割愛。Brooklyn で “ 間違いない店” がまたひとつ増えた。

 

髙橋 太一
(Taichi Takahashi)
HandT&SONS? / エイチアンドティーアンドソンズ 代表 creative director タップ什器ビルダー
http://www.noverdubs.com
http://www.instagram.com/handtandsons

足を伸ばそう、フッドリバー

ポートランドが” ビアヴァーナ” であることは周知の通りだが、100キロ程内陸の小さな街” フッドリバー” もおすすめしたい。ポートランドから高速バスで1 時間ちょっと。ワシントン側のハイウェイをコロンビアリバー沿いに100 キロ程飛ばし、全長1.5km もあるフッドリバーブリッジを渡ると、人口わずか数万人の小さな街フッドリバーに到着する。おすすめブルワリーは3 つ。まずはFull Sail。テラス席からコロンビアリバーを眺めながら、バーガーと合わせる古き良きアンバーが最高。次はFull Sail の斜向かいにあるDouble Mountain 。ここはビールだけでなくピザも有名。こことAndrew’sのピザは持ち帰ってでも食べよう。最後にpFriem 。新進気鋭のブルワリー。ベルジャンが得意ながらIPA も絶品。意欲的なブルワリーで、行けば新しい発見が必ずあるはず。ポートランドへ旅行する際は、フッドリバーも候補に入れてみて欲しい。上の3 つのブルワリーで飲むためだけでも足を運ぶ価値は充分にあるし、ビールと自然が好きなら後悔はありえない。

https://fullsailbrewing.com/
http://www.doublemountainbrewery.com/
http://www.pfriembeer.com/

 

酒井 成治
(Seiji Sakai)
㈱友和貿易 営業
https://www.facebook.com/fullsailjapan/

大切な人達と行く西海岸クラフトビールの旅

中でも今回どうしても行ってみたかったオークランド。今では世界一物価が高いサンフランシスコの対岸にあり、その小さな都市の中に様々な人種やカルチャー、バックグラウンドが詰め込まれている。Airbnb で皆で借りたアパートはいかにも物騒な場所においてすこぶるアーティスティックで、そこから15 分も車を走らせれば最高に旨いビルマ料理のレストランに出会うことができた。そして食の満たされた後はオークランドでの一番の目的であるRARE BARREL の5th Anniversary Party へ。サワーエール専門のブルワリーでこの日の為に提供されている何十種類ものサワービールは様々な個性や特徴がありながらも、西海岸の陽射しを浴びながら最高の仲間と飲める最高のビールとの出会いを堪能。どこへ行くかよりも誰と行くか、知識を積むよりも経験を増やすことの大切さを改めて感じることの出来る場所でした。

 

青山 輝彦
(Teruhiko Aoyama)
クラフトビアマーケット神田店 料理長

クラフトビール・ウェーブの発信地、プサン

韓国第二の都市、プサン。この最も近い外国の大都市にも、クラフトビールの波が打ち寄せています。2017 年7 月にプサンのソンジョンにオープンした「ワイルド・ウェーブ・ブルワリー」は、なんとサワーと野生酵母のビールに特化したブルワリー。韓国でも指折りの人気観光スポット・ヘウンデビーチにある有名ビアバー「オウル・アンド・プッシーキャット」では、ワイルド・ウェーブによるオリジナルビールをいつでも楽しむことができます。ヘウンデでプサンの夜景とクラフトビールを楽しんだあとは、繁華街ソミョンの屋台で、倒れるまでキンパ(韓国のり巻き)をつまみに韓国焼酎をがぶ飲み! いやー本当、韓国のひとはよく飲む!

赤祖父 千晶
(Chiaki Akasofu)
ライター、編集者、翻訳者 chiaki.masaki.biz@gmail.com 最近、韓国のzine(小冊子)やインディーミュージック にハマっています。ソウル・インサドンの「チリサン(智 里山)」という韓食レストランは本当におすすめ!

初のアメリカで感じた「ビールと暮らす」という意味。

少し前になるが、アメリカの2 都市をビールのためだけに旅をした。San Diego とPortland。どちらもビール者たち憧れの街。14 日間で38 箇所のブルワリーやビアバーを巡り(苦笑)、ビールを飲むこと以外何もしてないせいで、体液すべてがビールに変わるような旅だった。印象的だったのはSan Diego。Portland に比べれば、とても広いエリアに点在するビールのポイントは、その街、そのエリアのローカルに愛される、まさに「ビールと暮らす」シーンが其処彼処にあった。場所、時間、飲む仲間、シチュエーション…。どんなタイミングでもそこに寄り添うようなビールが存在していた。とてもゴージャスに見えるタップルームにスケボーで、ワンコを連れて、老若男女関わらず、自由に集まる街の人たち。お気に入りの一杯が本当にウマそうで、僕もずっとここに同化したい気分になった。日本と違うなと思ったのは、流行や情報で飲むのではなく、ビールと一緒に暮らす術をみんなが知っている気がした。僕らはいつそんな暮らしができるようになるだろう。日本に帰って来た時、少し自分の仕事すら窮屈に思えたものだ。ずっと憧れよう。そしていつか僕らの街にもそんなシーンを手に入れようと、心に決めた旅だった。

 

西尾 圭司
(Keiji Nishio)

大阪堺市でエニブリュ、ヒビノビア、ヒビノビアスタンドの 3 店舗のビアバーとボトルショップを展開中。
URL www.craftbeer-manmendo.com

     

その他の記事