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SUB CULTURE -思い立ったら旅にでよう-(From Issue14)

TRANSPORTER BEER MAGAZINE No.14(2017)

2022年 11月 14日 10時 02分 投稿 317 Views
出会い、新たなる発見を求めてふらっとどこかに出かけてみたい。勿論ビールなしの旅など考えられない!

この空間にいると携帯電話なんてどうでもいいって思える

ビアカフェ LA FORGE

ベルギー南部ワロン地方のなんに もにもない田舎町。昔ながらの地 域に根付いていた「セゾンビール」 がここにはあります。「セゾン」は 今でこそ世界で名が通ったスタイ ルになりましたが、ベルギーのカ テゴリーとしての認識はあるが醸 造所によって個性がありその味わ いは様々です。元々は夏の間の季 節労働者のために造っていたわけ ですが、冷蔵技術が乏しかった昔 は寒い冬の間に造られオーク樽に 入れて夏まで保管される。特徴は 酸味がありアルコールは低い琥珀 色というのが定説。昔は今ほど美 味しいものではなかったみたいで す。そのセゾンビールにホップを 効かせ、世界に発信できるほどの スタイルにしたのが『デュポン醸 造所』。その醸造所から徒歩すぐ の場所に僕が訪れた際に一番の感 動を覚えたビアカフェ「La Forge」 があり、自分の中で世界一好きな ビアカフェと言っても過言ではな いし、それくらい大好きな場所。 夕方になると地域の人たちが続々 と集ってきて、皆デュポンのビー ルを楽しんでいる。日常に溶け込 んでいる文化としてのただのビー ルだけではなく、素晴らしい味わ いのビールも肌で感じることができる。ビールと共に過ごす何でも ないような幸せな時間がここには あります。

『LA FORGE』
Place 5 Tourpes、Belgium

 

藤田 孝一 (Koichi Fujita)
セゾンデュポンなど数多くのベルギー ビールを輸入するブラッセルズ株式会社 取締役
【Facebook】 https://www.facebook.com/brussels.jp/
【Beer Bar BRUSSELS】 http://www.brussels.co.jp/
【輸入部オンラインカタログ】 http://www.brussels.co.jp/import-c/

出張で行くと必ず立ち寄る俺的BEST3

① . ロンドンのセントジェームズ にある、デュークスホテルの伝説 的バー。世界的に有名なバーテ ンダー『アレッサンドロ パラッツィ』がシェイクする007でお なじみのジェームズボンドが愛飲 するマティーニを注文しよう!隣にボンドガールとまではいかない が素敵な女性との相席なんてこと を想像したり(笑)

『DUKES-BAR』
https://www.dukeshotel.com/dukes-bar/

② . 手前ミソですが、スコットラ ンドのBREWDOG 醸造所に併設 する『DOG TAP』でホッピーで パンクなビール『PUNK IPA』を 飲む事がマスト!豊かな自然のな か作られた醸造所直送(隣だけど ね)の出来たてほやほやの超フレッ シュなビールとシェパーズパイの 組み合わせがベスト。自分はパン クではないがパンク気分を味わい たい時にもいいかもしれない。

『DOG TAP』
Balmacassie Industrial Estate Ellon、Aberdeenshire、AB41 8BX
https://www.brewdog.com/ bars/uk/dogtap

③ . スコットランドの西岸、深く入 りくんだロッホ ファイン湾の入り 江に面したレストランLoch Fyne Oysters(ロッホ ファイン オイス ターズ)が素晴らしい。地元で採 れたオイスターやカニ、エビなど のシーフード達とファインエール ズエールとの組み合わせは抜群! なによりレストランから見える景 色を堪能したい。

『Loch Fyne』
Clachan Cairndow、PA26 8BL
http://www.lochfyne.com/

 

福田 洋輔 (Yosuke Fukuda)
ヨーロッパ、イギリスのクラフトビールを 中心にBREWDOG も取り扱う ウィスク・イー 敏腕マネージャー
株式会社ウィスク・イー https://whisk-e.co.jp/

ドイツに行くなら「伝統的な醸造所」を訪れたい。

昨年ビール純粋令500周年を迎 えたドイツ。日本とほぼ近い国土 面積に約1350の醸造所が点在 するが、実はその半数近い600 以上の醸造所が南ドイツのバイ エルン州に集中しているのをご存 じだろうか?醸造所1つあたりの 人口はなんと約2万人。一方日 本は醸造所1つあたりの人口は約 50万人。最近最もクラフトビー ルが盛り上がっていると言われる アメリカでさえ約6万3千人。そ れをみても世界有数のブルワリー 過密地帯と言える。世界遺産都 市レーゲンスブルクから電車で 15分ほど離れた小さな村ラー バーにある「プランク醸造所」は 1617年創業以来16代にわ たってプランク家の長男がミヒャ エルの名とオーナー醸造長を世襲 している家族経営醸造所であり伝 統的な醸造所。特にヴァイツェン 系を得意とし、伝統を守りながら もワールドビアカップではほぼ毎 回複数賞を受賞する実力派だっ たりする。醸造所に併設のレスト ラン2階には宿泊施設もあり1 泊 朝食付でたったの25ユーロとい う格安の泊まれる気軽さ( 朝から ビールも飲めるしね) とオーナー の人懐っこさもありちょくちょく と泊まらせてもらっているのだが ビールを飲むだけではなく平日は 併設する醸造所の見学も事前に 連絡すればOK! と大人のディズ ニーランドを満喫できるのが魅力 的。

『Brauerei-Gasthof Plank』
Marktplatz 1, Laaber, Bavaria, Germany 93164
(火曜と水曜はレストランが定休 日なので要注意!)
http://www.brauerei-plank.de/

 

小林 努(こばつ) (Tsutomu Kobayashi)
ドイツ・バイエルンビール専門インポーター(株) KOBATSUトレーディング代表
kobatsu@kobatsu.com
     

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