BREWDOG HISTORY 10th Anniversary -クラフトビール界の革命児と言われたジェームズワットの10年の軌跡-
TRANSPORTER BEER MAGAZINE No.14(2017)
BREWDOGは「パラドックス」というウイスキーの樽で熟成するビールのシリーズを造っており、それを輸入したのが始まり(2008年)。輸入会社ウィスク・イーは名前の通りウイスキーをメインに輸入する企業であるので、当初はウイスキーでお付き合のある酒屋やバーのみで展開。そしてフラッグシップのパンクIPAが開発され、それに伴い2011年頃から樽ビールを本格的に輸入することになり、そこからビアバー等へ販路が広がったと思われる。現在でも限定ビール、コラボレーションで差をつけている
2007
4月にジェームズ・ワット、マーティン・ディッキー + 犬1匹により、信念を持ち本当にうまいビールを作るべく立ち上がり、彼らはパンクの精神を基礎に自分達の『やりたいこと』だけをやり続け醸造だけではなくパンクなビジネスを貫く。
2008
従業員は9名+ 犬1匹。ビールの醸造も約4倍になり、タンクを増設、瓶詰め機を購入。スウェーデン、日本、アメリカに輸出を開始、スコットランド最大のクラフトビール醸造所となる。
2009
従業員は24名+犬1匹。この時点でBREWDOGは英国で最も急速に成長しているビールブランドになる。スカンジナビアではパンクIPAがトップセールスを記録。パンク株を開始、この時点で株主が1,300人を超えた。
2010
従業員は39名+犬1匹。アバティーンにてBREW DOG初のオフィシャルバーをオープン。世界ワールドビアカップにてハードコアIPAがゴールドメダルを受賞。
2011
従業員は67名 + 犬1匹。アバティーンの1号店の成功により、エディンバラ、グラスゴー、カムデンに出店。また新たにパンク株を発行し5,000人以上の新規株主を迎え入れる。
2012
従業員135名+犬1匹。新工場に移動、この時点で36500h(l 3650kl)の醸造量となる。
2013
従業員2 2 4名+犬1匹。パンク株をさらに発行し、22カ国から約1万人の新規株主を迎え入れる。BREWDOGのテレビ番組を始める。中国で偽のBREWDOG BARがOPEN!
2014
従業員358名+犬1匹。3月1日に「BREWDOG BAR ROPPONGI」が遂にオープン。ドラフトビール20タップを誇る正真正銘アジア第1号店!ビールは世界55カ国に輸出される。
2015
従業員540名+犬1匹。株主は32,000人を超え、1年に65種類のビールを醸造、バーは世界で44箇所となる。
2016
世界中のファンにビールを届けるため、エロンのブルワリーを拡大。ブルワリー内にThe Lone Wolf Distillery を設立し、ジン、ウォッカの生産をスタート。またアメリカはオハイオ州にブルワリーを設立。
無謀としか思えない過激なプロモーションが話題となり数々のニュースに取り上げられてきたBREWDOG、これも彼らの広告の手段の一つである。
1
エンドオブヒストリー(リスとオコジョのはく製を使用。2010年リリース当時では世界一高額なビールを販売。
2
パンク株(Equity for Punks)(写真はロンドン証券取引所へ乗りつけた時のもの)出資者は4万人を超え約20億円をも集め、2017年現在も出資者は増え続けている。
3
Death to the Fat Cats(くたばれ金持ちどもと銘打った、パンク株の強烈な宣伝)ヘリでロンドン上空を飛びながら猫の剥製をパラシュートで地上に落とすというプロモーションを行なう。
現在は50ヶ国以上の国にビールを輸出世界中に40店舗以上展開
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