AMERICAN BEER COLUMN #11 -クラフトなレストラン-
TRANSPORTER BEER MAGAZINE No.18(2018)
個人的なことになりますが、私がビール業界に入って今年で15 年。2 月に弊社直営店舗「アンテナアメリカ関内本店」がお陰さまで5周年。日本でのクラフトビールシーンも随分変わってきました。種類も増え、お取り扱いのお店も新しい業態も増えてきています。「クラフト」にこだわる楽しさを日々実感しています。そんな今回は、クラフトビール自体というより、クラフトビールを取り巻く「美味しいアメリカ情報」として、南カリフォルニアに住むローカルがオススメする最近注目の「クラフトなレストラン」をご紹介します。
Burger Bar“ hopdoddy” バーガー・バー『ホップドディ』
お店のタイトルは『HOT BUNS + COLD BEER』。ポリシーは ローカルとフレッシュ。『Fresh baked breads. Daily ground meats. Hand-cut fries. Supporting local purveyors. No antibiotics or hormones. Scratch-made sauces.( できたて の自家製パン。お肉をひき肉にするのは毎日。ポテトはハン ドカット。地元生産者から調達。抗生物質やホルモン剤は ナシ。完全自店製造のソース)』バーガーはすべてがどれも が正真正銘自家製グルメバーガー。サラダも含めローカル で調達した野菜はすべてが機械を使わずにスタッフによるハ ンドカット。その徹底ぶりは、Food Network(テレビ)や Food and Wine(雑誌)など、アメリカを代表する各メディ アにも取り上げられる名店。提案されるクラフトビールのセ レクションもローカル。私のよく行くEl Segundo 店では、 Smog City、Three Weavers、Art District Brewing といっ たロサンゼルスエリアの小さいサイズのクラフトブリュワ リーのビールがローテーションでオンタップ。もともとはテキサスで生まれたチェーンとして全米で多店舗展開。ここは バーガー好きならオススメ!ウェブサイト:www.hopdoddy. com (南カリフォルニア、テキサス他)
エルセグンド店の店内は中央にバーカウンター、それを囲むようにボックスシートが配置。ビールはバーカウンターから提供
店内に掲げてあるポリシー。クラフトの精神ですね。
地元の新鮮野菜。カリフォルニアは農業も盛んなので野菜も果物も実は豊富で安い
ボリューム満点バーガー。サラダも新鮮だからこそのおいしさ
Soda & Swine『 ソーダ&スワイン』
お店の肩書きは『Meatball Specialist (ミートボールスペシャリスト)』熱々の スキレット(鉄鍋)に乗ったミートボー ルが看板商品。毎日出来立てのパンを 使ったBuild-your-own(お好み)のミート ボールサンドイッチもオススメ。外観は観葉植物の緑が多く 飾られ、さながら植物園のような雰囲気。入り口でオーダー を伝えて奥へ進むとタイムスリップしたかのようなレトロな ゾーンとスタイリッシュなゾーンの絶妙な雰囲気に飲み込ま れる。クラフトビールはModern Times、Alpine、Stone Brewing などサンディエゴローカルのみ。さらに25 種類以上のクラフトソーダも揃うのは珍しいのでぜひトライ。ウェブサイト:https://libertystation.com/go/soda-swine (サンディエゴのみ)
店内に足を踏み入れるとまずはバーカウンター
これほどまでに長いフーズボール(サッカーゲーム)は見たことないはず!定期的にゲームイベントも開かれ店内は大いに盛り上がるらしい
大平 朱美
akemi ohira
( 株) ナガノトレーディング 代表取締役
アメリカビール冷蔵管理輸入の パイオニア。アメリカ食文化情 報発信基地として横浜関内に直 営店Antenna Americaを運営。 カリフォルニア在住。
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