AMERICAN BEER COLUMN #14 -『Meet the Brewer』には参加してみよう!編-
TRANSPORTER BEER MAGAZINE No.21(2019)
新年おめでとうございます。アメリカでは宗教にもよりますが「クリスマス」、もしくはユダヤ教も多かったので「ハヌカ」を祝ってパーティー、年越し花火、1 日(元旦)はスーパーもお休みが多いのでテレビでスポーツ中継三昧。ただ、その翌日の1 月2日からは、昨日まで何事もなかったかのように会社も学校も始まるところが多く、アメリカにいると日本人として「三が日」を主張したくなります。皆様にとって今年が素晴らしい年でありますように。
皆さんは海外のブリュワリーから創業者やブリュワー、営業担当者の来日イベントに参加されたことはありますか?『Meet the Brewer!( ブリュワーに会おう!)』というイベントは、ビアバーやお酒屋さんなどでビール片手に、時に真剣に、時に面白おかしく、楽しく時間を過ごせるというのが大きな流れで、アメリカではよく開催されています。ある時、自宅から車で20 分ほどのバーでの『Meet the Brewer』イベントにFirestone Walker 共同創業者のDavid Walker が来ると知り、用事をキャンセルして急いで駆けつけたことも。いつも新しい気づきやアップデートがもらえるのでできるだけ参加しています。弊社でも1 年に5 ~ 6 回ほど来日イベントを弊社店舗やお得意先様先で行うことが多いですが、昨年開催のコロラド州デンバーから来日したDenver Beer(デンバービール)の『Meet the Brewer』は、少々異色だったのでご紹介します。
デンバーには成田空港から直行便で12 時間。デンバーは、ビールの生産量全米トップの「ビアシティ」と呼ばれビールファンが多い地盤。空港から車でわずか7 ~ 8 分という近さにあるデンバービールは、WBC やGABF で次々と受賞を重ねている若手ブリュワリーの一つとして注目を集め、地元ファンも多い。創業者の二人、アイディアマンのCharlie とホームブリュワーとして名を馳せていた宇宙船技師のPatrick が創り出すビールはコンセプトもネーミングもユニーク。例えばPrincess Yum Yum(注釈1)。「ヤムヤム」とは幼児言葉の「おいしい」。本物のラズベリー(ジュースや香料ではない!)を使ったピンク色に柔らかい薄いピンクの泡がなんともチャーミングなケルシュスタイル。さらに、昨年2018 年GABF で金賞受賞したGraham Cracker Porter(注釈2)は、アメリカ人に馴染み深い「グラハムクラッカー」の味わいが口いっぱいに広がるポーター。そんな楽しい彼らへの考えたおもてなしは「お散歩」に決定!
鵠沼海岸の酒店「へいわ」は今年50 周年の老舗。アメリカンビールの品揃えはピカイチ。左から創業者チャーリー、営業ニック、創業者パトリック、へいわ酒店佐藤さん
一緒にまわったビールファンと大仏前でのショット
デンバービールの面々に加えて弊社の地元横浜から近い湘南エリアのお客様を中心に都内や埼玉からもファンが集結して集まった一行は、鎌倉・鶴岡八幡宮をスタート。家が遠いわけではないのになかなか地元にいると足を運びづらいのが地元の観光地。そんな場所もお喋りしながら、長谷寺の鎌倉大仏を拝観してデンバービールの彼らと一緒に和文化を体験、フォトジェニックな江ノ島を回った後、鵠沼海岸のお得意先にてお散歩の打ち上げ。もちろん普通に回ることはなく、途中、日本の酒蔵体験で前掛けに大興奮したままバスに乗車したり、ビーチではいきなり下着姿で海にダイブイン!(写真は載せられません!)
実はAntenna America にも来店していた浴衣姿のファンに思わず。「クロスケ」
「カマクラ ガレージ」でファンと一緒にランチ。アメリカのビールを美味しくサービングしている美味しいお店です
彼らももちろん、一緒にまわった日本のファンも弊社スタッフもよく笑い、よく飲み、デンバービールを堪能した『Meet the Brewer』。どんなスタイルの『Meet the Brewer』であれ、その人柄を知るとそのビールがもっと美味しく身近に感じられるので、お近くでの開催を見つけたら、ぜひ参加されることをお勧めします!今年も弊社およびアンテナアメリカ各店もどうぞよろしくお願いします!
大平 朱美
akemi ohira ( 株)
ナガノトレーディング 代表取締役
アメリカンクラフトビール冷蔵管 理のパイオニア。アメリカ食文化 発信基地Antenna America(品 川・横浜・関内)を展開。夫は 創業者 Andrew Balmuth。
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